篠健一郎
2015年4月17日23時47分
経済産業省は17日、企業や家庭で省エネルギー対策を進めれば、2030年度の電力需要を17・1%減らせるとする試算をまとめた。12年度の電力需要の実績とほぼ同じになる。大詰めを迎える30年の電源構成(エネルギーミックス)の議論に反映させる。
17日にあった経産省の審議会「省エネルギー小委員会」で公表した。同省は30年度の電力需要を1兆1440億キロワット時と見込む。企業が省エネ設備を導入したり、家庭の照明をLEDに置き換えたりするなどの対策を進めれば、その18・1%にあたる2067億キロワット時を減らせると、2月に暫定的な試算を出していた。
その後、数値を精査した結果、住宅のリフォームによる省エネ対策などが2月の想定より進まないことがわかり、省エネ効果は1960億キロワット時になると下方修正した。(篠健一郎)
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