連投失礼します。
私は17歳のとき『風の歌を聴け』を読んでから、村上さんの作品をよく読んでいます。
好きな登場人物は「鼠」で、『羊をめぐる冒険』での彼の言葉に深い共感を抱きました。しかし、ときどき、自分の祖父ほどの世代の人(失礼でしたら、ごめんなさい)が書いたものを読んで、深く共感しているのが不思議に感じられるときがあります。
自分の作品が、自分の孫にあたる世代に読まれ、そして、共感を生んでいることについてどうお考えですか?
(うたまる、男性、21歳、大学生)
あまり年齢のことは考えない方がいいですよ。年齢ってある場合には大事ですが、ある場合にはそれほど大事なことではありません。アリスの入ったうさぎの穴みたいに、時間や順序が飛び飛びになったり、入れ替わったりしている世界もあります。ときには魔法を信じることもたいせつです。
村上春樹拝