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運輸安全委 現場の状況を詳しく調査
4月16日 20時03分

運輸安全委 現場の状況を詳しく調査
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広島空港で韓国のアシアナ航空機が滑走路をそれて機体が大きく壊れた事故で、国の運輸安全委員会は16日、事故機が衝突したとみられる滑走路手前の施設や、機体の破損状況を詳しく調べたほか、機長や副操縦士から聞き取りを進めていて、異常に低い高度で滑走路に進入した経緯や、逆向きになって止まるまでの進路などをさらに調査する方針です。
14日の夜、広島空港で韓国・インチョン(仁川)発のアシアナ航空機が、滑走路をそれて翼や左のエンジンなどが大きく壊れ、乗客乗員合わせて25人がけがをしました。
国の運輸安全委員会の事故調査官は16日、滑走路のおよそ300メートル手前にある事故機が衝突したとみられる施設の破片が飛び散った範囲や、壊れた機体の状況を詳しく調べました。
また、滑走路とその周辺に散らばった破片を回収するとともに、事故機の機長や副操縦士からの聞き取りも進めているということです。
国土交通省のこれまでの調査で、事故機は着陸の1分前まで通常の高度で飛行したあと、高度を異常に低く下げて滑走路手前の施設に衝突したとみられ、この施設からおよそ1800メートル西、滑走路の中心から120メートルほど南の空港の敷地の端で逆向きに止まったことが分かっています。
運輸安全委員会は15日に回収したフライトレコーダーとボイスレコーダーの解析などを進め、異常な高度となった原因を調べるとともに、事故機が施設に衝突してから逆向きになって止まるまでの経緯をさらに調査する方針です。

手荷物の返却始まる

アシアナ航空機の事故のあと、機内に残されたままになっていた乗客の手荷物の返却が始まり、空港のカウンターには手荷物を受け取りに訪れる乗客の姿が見られました。
事故を起こしたアシアナ航空機に乗っていた乗客は、脱出用シューターで避難したため、機内には多くの手荷物が残されたままになっていました。
この手荷物の返却が16日から始まり、多くは宅配便などで届けられるということですが、広島空港のアシアナ航空のカウンターには直接受け取りに訪れる乗客の姿も見られました。
出張のため事故機に乗っていてバッグを受け取りに来た38歳の韓国人の男性は「会社関係の書類や携帯電話の充電器を入れたままで、不便な思いをしていたのでほっとしています」と話していました。
男性は機内中央付近の窓側の席に座っていたということで、「着陸の際、強い衝撃を感じたあと、機体をコントロールできずに引きずられているようでした。エンジンからは火のようなものが見えました。今後も日本への出張の際には利用することがあると思うと不安です」と話していました。

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