松尾かずやのインタビュー

松尾かずやのプロフィール、考え方、政策論についてのインタビューをまとめました。
松尾かずやの人となり、彼の知性と誠実さ、また、なぜ今民主党から出馬したのかという思いを感じ取っていただけるかと思います。



Q,お名前からお願いします。

松尾かずやです。
1973年9/11生まれです。

30代の若さを武器に日本を明るく元気にしていきたいと思っています。


Q,小学校のときは?

小学校のときはあまり運動が得意な子ではなかったですね(笑)


Q,勉強を?

いや、そんなこともないですね(苦笑)
勉強は好きでしたが、本のほうが好きでしたね。
よく図書館に入り浸って歴史の人物事典とか、歴史書が好きでした。


Q,誰が好きでした?

誰かと言われると難しいですね(笑)
昔は織田信長も好きだな〜と思っていましたけれども、 大久保利通とか、伊藤博文みたいな政治家にも惹かれますし、 高杉晋作みたいな斬新性、というものにも憧れますね。


Q,大久保利通と高杉晋作では結構、タイプが違いますね(笑)

はい、違いますね(笑)
要はいろんな人物に憧れていたということです。


Q,ご自分はどちらに近いと思いますか?

どちらでしょうね〜・・・
行動の側面を取ってみると、高杉みたいなところもありますが、現実的な考え方としては、 大久保利通に近いと思いますね。


Q,歴史上の人物でいえば誰が理想ですか?

歴史上ですか〜・・・
なんでしょう?

西郷隆盛はあまり好ましくないと思っていますね。
坂本竜馬は確かに薩長同盟を実現したので、非常に面白い人物であると思っています。
ただ、私個人としては、新しい時代を作っていく人間の方に憧れますね。


Q,ご自身を分析すると?

結構、冷静で客観的に物事を考えたりはするんですけれども、 基本的には、面白い事が好きで、面白い人生を歩みたいと思っていて、 それが行動の基本になっているかもしれません。
好奇心は旺盛かもしれません。


Q,趣味は?

趣味は色々とありますが、映画やDVDも好きですし、音楽を聴くことやカラオケに行く事も好きです。
あとはテニスが好きです。


Q,映画の趣味は?

最近は日本の映画を観るようになりましたね。
時期によって色々とハマるんですけれども、最近は1930〜50年代くらいの古い映画をよく観てました。
時期によってハマるものが違いますね。


Q,影響を受けた人物は?

う〜ん、あまりそれを意識した事はないですね。
いろんな人から影響を受けているとは思いますし、 大学生くらいまではよく人から影響を受けるタイプだと思っていたんですけど、 人の影響で自分の人生が決まるのはイヤだなと思って、それからはそういうことを考えなくなりました。


Q,インターネットは好きですか?

はい、好きです。


Q,どんなことに使いますか?

情報を検索したり、ブログを見たり、ツイッターを見たりしますね。


Q,政治家を目指し始めたのは?

具体的に目指し始めたのはつい最近ですけれども、漠然と意識し始めたのは高校生くらいでしょうね。


Q,高校生くらいから、意識して?

そうですね。
政治学をやりたいなと思ったのは、政治に関心があったということですし、
その背景には歴史上の人物とかを見た中で、歴史のダイナミズムを形成してきた人っていうのは、政治家が多かったからというのがあったからかもしれません。

それは、高校生よりも、中学生とか小学生から形成されてきたものかもしれません。


Q,政治で日本は変わりますか?

様々な基礎的な条件に規定されていますが、政治のやり方次第では変わっていくと思っています。

Q,どんな風に日本を変えていきたいですか?

価値観が変われば、日本も変わるんでしょうけれども、 そのきっかけとして、国会で議論をして、最終的には法律に落とし込まないと変わっていかないので、 色々と問題点を指摘して、国会で法律にしていくことで変わっていくと思っています。


Q,グローバル化についてお願いします

私はグローバル化については極めて肯定的です。
もっと外国に出て行く方がいいのではないかと思っています。
私自身は国内にずっと住んでいましたが、グローバル化には賛成です。


Q,TPPについてお願いします。

TPPについては交渉参加には賛成で、そもそも、先進国同士というか、 アメリカとは価値観を共有できる部分が多いですから、 アジア太平洋における自由貿易のルールをしっかり形成していくと。

特に中国は模造品が多いという大きな問題を抱えていて、 知的財産の所有権についてはアメリカと利害を共有しているので、 そうした利害を共有する国とまず、ルール形成に携わる事によって、 (今後の国際貿易の場で)中国やASEAN,韓国、 そうした国々、オーストラリア、ニュージーランド、インドという国々も含めて、 基本ルールを作っていくんですけれども その際の交渉材料として利用できるのではないかと考えています。
ですので、交渉参加にはまず賛成。

それから、実際に交渉した後に、TPPに参加するかどうかについては、 国民皆保険については日本の誇るべき財産だと思っていますので、それは守る必要があると。

あとは農産物に関しても、即時関税ゼロを求めるのであれば、 確かにそれは厳しい話かなと思っていますので、 例外項目にしていくとか、関税を徐々に引き下げるなどの方向での参加であれば認めるべき。
つまり、国益に反しない範囲で認める必要があると、私は考えています。


Q,原発について

(民主党の)2030年代原発ゼロを目指すという方向性について、これは間違っていないと思っています。
それは再生可能エネルギーというのは、一つのイノベーション(革新)ですし、その技術が進展する事で、 大きく日本の成長にも貢献できるのではないかと思っているからです。
しかし、短期的には(発電)コストを増やす原因にもなります。
また、現時点では火力発電に大きく頼っているという事で、電力会社はかなり赤字になっていると。
どちらかというと経常収支は黒字の方が望ましいと思っています。


Q,対米、対中関係について

基本的には米国との関係を私は考えています。
というのは、日本には過去の経緯から、独自で防衛を形成するという事はアジア諸国との関係を考えると難しいと思っています。
理想的には独自防衛はいいんですけれども、現実問題として、 アメリカの軍事力にある程度頼らざるを得ない
という面からもアメリカとの関係を重視するべきではないかと。

しかし、経済的な関係においては、(中韓の経済発展を考えると)中国や韓国との関係は 今後アメリカよりも高まっていくのも事実ですので、 できるだけ経済的な関係に関しては、 アジアも重視していきたいと考えています。


Q,欧米との関係について

ヨーロッパについても当然、大事なんですけれども、どちらを重視するかを考えた場合、 アメリカ、アジアの方が、 地理的な関係、経済的な関係、軍事的な関係から、結びつきが強いといえます。


Q,教育は?

教育はどこの範囲かにもよるんですけれども、まず基礎教育に関しては、 日本の強みであった、基礎教育というのが、 段々と劣ってきているというか、 国際的な競争力を失ってきているので、OECDの学習到達度調査、PISAというのがあるんですけれども、 そこで再び高い順位を獲得できるという事を一つの目標に、ただ暗記するだけではなくて、 考える力をしっかりとつけると、 理解したうえで、覚えるべき事はしっかり覚えると、それが基礎教育については大事だと思いますね。

それと中学、高校教育に関しては、私は教育は、教育を受ける事によって 色々なチャンスが生まれると思っていますので、できるだけ少ないコストで良好な教育を受けられる環境を作る事が大事だと思っています。

大学に関しては、これから少子高齢化が進む中で社会人が、 どんどん大学に入っていくということが考えられるというか、 大学の経営上もそれが必要になってきていて、ヨーロッパやアメリカは一旦、企業に入社した後でも大学に入り直すという事がありますが、 日本ではなかなかそういうことがないと。
そこは日本の社会を変えていくところではないかと、そう考えていますね。


Q,社会保障について

社会保障については、若い人が(この社会が)持続可能だと信じられないような社会保障制度だと持続ができないので、 高齢者に過剰にシフトをしたというか、高齢者に過剰に手厚い社会保障制度は再考の余地があると考えています。


Q,今後、日本はどう不景気を克服するか?

経済対策というのはなかなか難しい問題ですね。
一つはできるだけ引き続き、金融緩和を行っていく事、あと、歳出に関しては今90兆ということで、 かなり膨大になっていますので、 それを削減するんですけれども、 もう少し投資効率がいいところに重点投資をするとか、首都高の補修とか医療・環境への投資など、 価値のあるところに公共投資を行っていく事が確かに大事かなと思っています。


Q,街頭演説を行っていてどういう声が多いですか?

民主党は嘘つきだと、そういう声が多いです。
騙されたと。

私個人としては、2009年の民主党のマニフェストに書いてあったことは実現困難な事が多かったと思っています。
ただ、民主党から私が出る以上は民主党のマニフェストについても はっきりとお詫びさせていただくことが必要だと思っています。

(注:松尾氏は今回が初出馬であり、前回選挙には出ていない。)

高速道路無料化に関しては、元々非常に難しい話だったかなと思っています。
ですので、街頭活動をしていて、マニフェストが実現できなかった事に関しては率直にお詫び申し上げる、ということです。


Q,今回の民主党のマニフェストについて。

前と比べるとバラマキ政策が少なくなったなと、一度政権与党を経験して新しい政党に生まれ変わりつつあると感じています。


Q,自民党と民主党の違いは?

保守っていうのは私も嫌いではないんですけど、自民党は 地方を守るとか、どうも教育に関しても、理念が先走っているように感じますね。


Q,第三極について

第三極は期待感は特に維新の会にあり、維新の強みというのは若年層に配慮している事と、 決められない政治に対する不安感を漠然と 有権者の方々も持っていて、それに対する一つのパッケージとして、 政策を提示したと、それが有権者の方々の支持を得たのではないかと思っています。

しかし、第三極の方は政策にこだわろうとすると、なかなか多数を形成できないというところがありますね。


Q,野田総理について

野田総理に関しては、非常に常識的な総理大臣かなと思います。
今は色々と批判される方もいらっしゃると思うんですけど、私の中では政治を前に進めようとする姿勢が強い方だと思っています。


Q,両親がよく言っていた言葉などは?

よく言っていた言葉、なんでしょうね・・・
母親は「親切に」とよく言っていましたね。

父親は・・・何でしょう?
かなり自由な方だったので、私もそこは共通しているかなと思います。


Q,有権者の方々へメッセージを

はい、政治をちゃんと真面目にやっていこうと、政策を前に進めていこうという点では、 (自分は)真摯な政治家だと思っています。

有名な言葉なんですが、マックス・ヴェーバー(政治学者)の政治家の条件として、 まず情熱ですね。
それと責任感、あと判断力という3つが「職業としての政治」という本に書かれていて、 私もその3つの要素が重要だと思っています。

それは常に備えていたいと意識をしています。