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自動車・航空機

ロシアの車販売が急減−ルーブル安で経済悪化、三菱・日産は生産停止、GMは工場閉鎖

掲載日 2015年04月17日
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 ロシア経済の悪化に伴う自動車販売の急減を受け、完成車メーカーの生産調整が相次いでいる。三菱自動車は4―5月に現地工場の稼働を停止する。日産自動車も3月に生産を停止した。米ゼネラル・モーターズ(GM)は工場を閉鎖し「オペル」ブランドを撤退する計画だ。また、旭硝子が生産をほぼ半減するなど、サプライヤーにも影を落としている。(池田勝敏)


 欧州ビジネス協会(AEB)によると3月の新車販売は前年同月比42・5%減の約14万台。ウクライナを巡る経済制裁や原油価格の急落を受けたルーブル安でロシア経済が悪化、昨年12月を除いて前年同月割れが続き、1月から減少幅が拡大している。
 新車販売が急速に落ちる中、三菱自はカルーガ州にある仏PSAプジョー・シトロエンとの合弁工場で、自社分の生産を4月27日から5月10日まで停止することを決めた。祝日を除くと実質6日間の稼働停止となる。日産は3月16日から31日までサンクトペテルブルク工場の生産を停止した。現地報道によると独フォルクスワーゲン(VW)もカルーガ工場で4―7月の金曜日に生産を休止する計画だ。
 GMはより大胆な手を打つ。15年央にサンクトペテルブルク工場の生産を打ち切り、オペルは年内に市場から撤退。「シボレー」ブランドは車種を最小限に絞り込み、高級車ブランド「キャデラック」に注力する。トヨタ自動車も同3割減となったが、生産停止は実施していない。販売減は主に輸入車で、サンクトペテルブルク工場で生産する主力セダン「カムリ」は販売台数を維持しているためと見られる。


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