ローマ教皇「虐殺」発言へのトルコ反発に伊外務省発表

アルメニア人社会は「20世紀最初のジェノサイド(虐殺)の犠牲者であると考えられる」と語ったフランシスコ教皇に対するトルコからの反発について、イタリア外務省が13日会見した。

 

イタリアのパオロ・ジェンティローニ外務大臣は、教皇への反発を示したトルコ当局に返答した。

 

ジェンティローニ外務大臣は会見で、「トルコ人の教皇に対する厳しい反発は正当ではない」と述べた。

 

フランシスコ教皇は、アルメニア人社会は「20世紀最初のジェノサイド(虐殺)の犠牲者であると考えられる」と語った。

 

この発言に対しトルコ当局は激しく反発し、ヴァチカン市国の代表は外務省に召喚された。

 

 

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ゴジEU問題担当次官:各国政府は公式的な立場をとる必要はない

 

一方、イタリアのサンドロ・ゴジEU問題担当次官は、1915年の事件に関連し、「各国政府が公式的な立場をとることは適切ではない」と語った。

 

イタリアのテレビ局LA7のある番組に参加したゴジEU問題担当次官に対し、12日のフランシスコ教皇のアルメニア人の主張を支持する発言を引きイタリアの立場が何であるかの質問がなされた。

 

サンドロ・ゴジEU問題担当次官は、「この問題では、ある種の公式見解を明らかにした政府はありません。この仕事は歴史家のものです。この問題を取り上げ対処しているヨーロッパの政府はありません。ヨーロッパの諸議会は、自身の見解を明らかにしていますが、各国の政府は違います。わたしは個人的には、そう (ジェノサイド)であると考えていますが、それを決めるのは政治家ではなく、歴史家の仕事です。政府はジェノサイドという用語を使うべきではないと私は考 えています。政府がこの問題に関する正式な立場を決めることは適切ではないと思います」と語った。

 

サンドロ・ゴジEU問題担当次官は、「私たちが政治を行うとすれば、トルコは今日の問題と向き合うことがより適切だと考えます」と語り、トルコの民主主義、人権、少数派の権利のような問題に関心を示した。

 

Radikal紙(2015年04月13日付):翻訳 / 岸田圭司

 

■本記事は「日本語で読む世界のメディア」からの転載です。

 

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