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南アフリカで黒人住民による外国人襲撃続く
4月17日 9時33分

南アフリカで、黒人の住民の一部がアフリカ系の外国人の店を襲撃するなどの事件が相次ぎ、混乱が広がっていて、これまでに5人が死亡する事態となっています。
人種隔離政策が撤廃されたあとも、黒人の多くが貧しい生活を強いられているなかで、怒りの矛先がより弱い立場の人たちに向けられているとみられています。
南アフリカ東部のダーバンでは、今月に入って、黒人の住民の一部がアフリカ系の外国人が経営する商店などを襲撃して略奪したり、店員らに暴行したりする事件が相次いでいます。
標的になっているのは、エチオピアやマラウイなどアフリカのほかの国々からの人たちで、地元の住民が仕事を奪われているなどとして襲撃を繰り返し、14日には双方の間で衝突が起きるなど混乱が拡大したため、警察が出動してゴム弾を発射するなど鎮圧に乗り出しました。
警察によりますと、これまでに14歳の少年を含む5人が死亡し、数千人の外国人らが避難する事態となっています。
15日には、南アフリカの経済の中心地ヨハネスブルクでも混乱が広がり、外国人が経営する多くの商店が襲撃を恐れて休業しているということです。
南アフリカでは、アパルトヘイト=人種隔離政策が撤廃されて20年以上がたちますが、失業率は25%を超え、多くの黒人が依然として貧しい生活を強いられ不満を募らせていて、その怒りの矛先がより弱い立場の人たちに向けられているとみられています。

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