04月17日 19時02分
小規模な噴火が起きる可能性があるとして、火口周辺警報が発表された蔵王山の地元の蔵王町は、学校の関係者を集め、噴火による災害が起きた場合に火口湖の御釜からおよそ11キロ離れた小中学校を住民の避難所にすることや連絡体制を確認しました。
蔵王町役場で開かれた会議には、町内8つの小中学校から校長や防災担当者など15人が参加しました。
まず町の担当者が、蔵王山に発表された警報や火山性地震の発生状況について説明した上で、立ち入りが規制されたのは御釜から半径2キロ程度、東には3キロ程度の範囲で、御釜からおよそ11キロ離れた、遠刈田温泉は安全だと説明しました。
続いて、温泉街の高台にある遠刈田中学校と遠刈田小学校を今後噴火による災害が起きた場合住民の避難所にすることや、町から学校へ電話などで周知する際の連絡体制を確認しました。
説明会に参加した遠刈田中学校の鈴木研一校長は、「1番の懸念は生徒の登下校中に、急いで避難するときだ。小学校や町とも方法を話し合い早急に対応したい」と話しました。
また鈴木校長は、長期の避難に対応するために中学校に物資を備蓄することや、登下校中の生徒の避難経路について、町と協議する考えを示しました。
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