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減る日本人客 対応迫られる中国旅行会社
4月11日 15時56分

日中両国の間の観光客の往来は、日本を訪れる中国人観光客が急増する一方、中国を訪れる日本人観光客は、減少が続いていて、中国では、日本人観光客の案内をしていた中国人ガイドが、日本を訪れる中国人観光客に同行する添乗員に仕事を変えるなど対応を迫られています。
日本を訪れる中国人は、去年、240万人と前の年より83%増えてことしも増加傾向が続いています。一方、中国の国家観光局によりますと中国を訪れた日本人は、去年、271万人と4年連続で減少したうえ、このうち観光客はこの10年で最も多かった2006年の4分の1以下にまで落ち込んでいます。
この影響で中国、上海の旅行会社の中には、現地の中国人ガイドが請け負う日本人観光客のガイドの仕事が5年ほど前に比べおよそ10分の1に激減しているところも出ています。
このため上海の大手旅行会社は、日本人観光客を案内するガイドを減らし、日本語を話せる中国人ガイドのほとんどを、日本に行く中国人観光客に同行する添乗員に振り向け対応しているということです。こうした状況に中国人ガイドの1人は、「日本の人には観光で中国に来て、変化の早い今の状況を見てもらいたい」と話していました。
ただ、旅行会社の関係者は、中国の大気汚染や日中の政治的な関係などを背景に日本人観光客が今後、急速に増える可能性は低いと見ており、中国にある多くの旅行会社が対応を迫られています。

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