「潘基文待望論」の仕掛け人は成完鍾氏!?

成完鍾氏と潘基文氏の関係は?
成氏、潘氏の側近だと公言、潘氏も来韓時に成氏のフォーラムに出席

 建設・開発会社「京南企業」前会長で元国会議員の成完鍾(ソン・ワンジョン)氏は、自殺直前の今月9日、京郷新聞とのインタビューで、李完九(イ・ワング)首相が自分に対する捜査を主導したと主張し、(李首相が政治的に)潘基文(パン・ギムン)氏(国連事務総長)を意識して、そのような行動を取った」と語った。その上で成前会長は「私が潘基文氏と親しいのは事実で、(潘総長の)弟がうちの会社にいるのも、(成前会長が率いる)『忠清フォーラム』のメンバーであることも事実だ。そういった要因が最も大きかったのではないか」と主張した。

 成前会長は普段から、潘総長と親しいことを周囲の人たちに話していた。忠清道選出のある国会議員は「成前会長は『次期大統領選に潘基文氏が出るべきではない』とも言っていた」と語った。潘氏が国連事務総長に選出された2006年10月、忠清道の地元新聞には「成前会長が潘基文氏を国連事務総長に当選させるため、親交があったスリランカの大統領に対し(潘氏のライバルだった)スリランカの候補者を辞退させるよう電話をかけた」という後日談まで掲載された。

 潘氏は外交部(省に相当)長官を務める一方、成前会長が率いていた「忠清フォーラム」の行事にも出席するなど、成前会長と親しい関係にあった。国連事務総長に就任した後、韓国を訪問した際にも、忠清フォーラムの行事に顔を出していた。このため政界では、忠清フォーラムや成前会長が「潘基文大統領待望論」の震源地だといううわさがたびたび流れていた。昨年11月、野党・新政治民主連合の権魯甲(クォン・ノガプ)常任顧問が「潘総長の側近たちが、潘総長に野党側の大統領候補として出馬を求めることを打診してきた」と表明したが、このときも「潘総長の側近」として成前会長の名前が挙がっていた。

キム・アジン記者
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