北京=倉重奈苗
2015年4月17日13時11分
中国の北京市第3中級人民法院(地裁に相当)は17日、国家機密を漏洩(ろうえい)した罪に問われていた改革派の著名女性ジャーナリスト、高瑜氏(71)に対し、懲役7年の実刑判決を言い渡した。同法院が明らかにした。
高氏は、習近平(シーチンピン)指導部が言論統制方針を定めた「9号文件」と呼ばれる文書を海外メディアに流したとして、同市公安局が昨年5月、刑事拘留していた。高氏は通信社「中国新聞社」の元記者で、1989年の天安門事件の報道で発行停止となった「経済学週報」副編集長を務めた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「報道の自由賞」など国際的な賞を受賞している。
同判決に欧米各国から批判が出ていることについて、中国外務省の洪磊副報道局長は同日の定例会見で「他国に干渉する権利はない。欧米諸国は中国の司法・主権を尊重するべきだ」と反論した。(北京=倉重奈苗)
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