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中国 南沙諸島で滑走路建設に着手
4月17日 18時08分

中国 南沙諸島で滑走路建設に着手
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各国が領有権を争う南シナ海の南沙諸島で、中国が、およそ3キロにわたって浅瀬を埋め立てた陸地を、コンクリートで舗装するなど滑走路の建設に、本格的に着手したとみられることが分かりました。
これは軍事情報を分析しているイギリスの研究機関、「IHSジェーンズ」が、先月23日に撮影された衛星写真を分析した結果、明らかになったものです。現場は、南シナ海の南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島のファイアリークロス礁で、中国が、長さおよそ3キロ幅数百メートルにわたって埋め立てられた陸地部分を、コンクリートで舗装する工事に着手したということです。コンクリート舗装は、滑走路と駐機場と見られる部分で進められており、全体的な埋め立ての規模から滑走路は、軍事利用も可能な3000メートル級になる可能性が指摘されています。また中国は、南沙諸島のスビ礁でも急速に埋め立てを拡大させていることから、ファイアリークロス礁に加えて、さらにもう一本滑走路を建設する可能性があると分析しています。中国は、南沙諸島の合わせて7か所の浅瀬で埋め立てを拡大させ港湾の建設などを進めていて、領有権を争うフィリピンなどが反発を強めているほか今週、ドイツで開かれたG7=先進7カ国の外相会合でも強い懸念が表明されるなど、国際的な批判が高まっています。

中国「建設は航行と漁業の安全のため」

南シナ海の南沙諸島で、中国が滑走路の建設に本格的に着手したとみられることについて、中国外務省の洪磊報道官は、17日の記者会見で、「建設は、海の航行と漁業活動の安全を守るためで、中国の主権の範囲内で進めているので合法的だ。特定の国に対し、影響を与えるものではない」と述べて反論しました。また、国営の新華社通信によりますと、中国の崔天凱駐米大使は、16日、ワシントンで行われた安全保障に関するフォーラムで、「島しょ部にある軍事施設はいずれも防御のためのものだ」と述べたということです。

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