(cache) タイは徴兵制で軍隊入隊はくじ引きで決まります。-Thai

タイは徴兵制で軍隊入隊はくじ引きで決まります。

タイの3番目の伯父の息子さんは、魅惑的な美しいニューハーフになったとのことで、見たかったのですが残念でした・・。そう言えば、今年はの軍入隊のくじ引きがあるはずですが・・どうなることやら・・。

タイのお坊さんの話でも書いたのですが、タイの軍隊入隊のお話です（親族とネットの情報から）。まず、タイは徴兵制です。

『タイ国民男性は、１７才になると役場へ「兵隊」登録申請しなければならない。』、『戸籍上の性別が「男性」である限り、徴兵検査や兵役のくじ引きに参加しなければならない』、*『予備兵（満５６才まで）は、国の有事に召集され、軍部へ帰還しなければならない』

に則り、18歳（予備兵登録）以上の男子に対して徴兵（くじ引き）が行われます。徴兵対象者は徴兵状が渡されると、役場の講堂に集めら、くじ引きで【陸軍、海軍、空軍、徴兵免除】の4つのくじが入っている箱から手で引きます。逃たりや無視した人はすぐに捕まえられ、徴兵法令違反として監禁罪10年間の懲役に科せられます。

特に海軍の訓練が厳しいことで有名で、くじ引きの結果海軍への入隊が決まった者がその場で気絶したこともあったそうです。くじ引きはタイ全土にテレビ放映され、毎年４月の恒例行事となっています。

朝７時「徴兵」の意味、必要性等を説明が終えて身体チェックから（テレビ放送も・・）。身長１６０センチ、胸周囲７６センチに満たない人は予備兵、体・精神に適正のない人は対象外です。

身体検査は、上半身裸で番号を記入されます。【戸籍上の性別が男性】が対象です。事務員、運転手、漁師、農家・・お坊さん、クリスチャン、イスラム、ニューハーフ・・お構いなしで検査です。除去手術を受け豊胸となったニューハーフはひやかされます。

軍隊へ入ると「キツイ練習、安給」なので希望しないかぎり（志願者は検査を通れば入隊、女性は志願のみです）殆どの人は入隊希望（家族、母親は特に）では無いです。赤が入隊ですが、赤を引いた時もはやしたてられます。黒が増えるからですが・・。

当たった人はすぐ軍隊員となり２カ年間軍事生活が始まりますが、大学生は卒業まで徴兵が猶予されて期間も一年に短縮、さらに自主的に志願した場合は、半年に短縮されるようです。

就職等の都合で、くじに参加出来ない場合は、延期願いを申請すれば２６才まで「徴兵」が保留されます。

士官学校生や一般高校での【ロード】と言う、3年間毎週一日終日のきつい軍事訓練科目を受講した人は免除されます。また、現時点で教師、医師、看護師、親を介護する人等・・は免除との話も・・。

ここで、ニューハーフの軍隊入り（男子と寄宿し訓練）ですが、今までは「強く勇敢な兵士になれそうに無く、軍の風紀も乱れる恐れがある」との理由から、身体検査までして「精神障害者」
ということで、不合格としていたそうです。

ところが、ゲイ権利団体が軍に【徴兵検査失格証明書に精神障害者であると記載されているために就職やローンの審査で不利になる】との抗議に、

将軍が【精神障害者と記載するのはすぐに止め、男でもなく女でもなくニューハーフを差別するのでもない新しい第3の性別名を探してみる】と述べ、決まるまでの間は、徴兵検査を受けるニューハーフは【30日以内に完治しない病気に罹っている】として不合格にする決定をした上、

【第3の性別名を適用されるためには、3年間連続で彼らが真剣に女性として生きようとしていることを証明するレポートを軍に提出しなければならない】と言った2008年のネーション紙での発言は有名みたいです。

さて、私の親族ですが・・・
義弟と2番目の叔母の息子1名はくじ引きで「黒」、もうひとりは【ロード】選択です。義弟は問題児なので「軍隊へ」と家族は希望したのですが、残念ながら「黒」を引いてきたそうです。

義兄は身体検査で通らないよう裏を使ったとか使わないとか・・。義姉の長男は今年くじ引きで、義姉はなんとしても軍隊に行かせたくないので・・だそうです。

写真はタイ王国軍の紋章です。