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安倍首相と翁長知事が初会談 互いに主張述べ合う
4月17日 14時04分

安倍首相と翁長知事が初会談 互いに主張述べ合う
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安倍総理大臣は沖縄県の翁長知事と初めて会談し、「名護市辺野古への移転が唯一の解決策だ」と述べ、アメリカ軍普天間基地の危険除去に向けて移設計画への理解を求めました。これに対し、翁長知事は「私は絶対に新基地を造らせない」として、計画の撤回を求めました。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡って政府と沖縄県の対立が続くなか、安倍総理大臣は17日午後、総理大臣官邸で沖縄県の翁長知事と初めて会談しました。
この中で、安倍総理大臣は「普天間基地の一日も早い危険性の除去は、われわれも沖縄も思いは同じであろうと考えている。一歩でも二歩でも進めていかなければならないというなかでは、辺野古への移転が唯一の解決策だ。これからも丁寧な説明をさせていただきながら、理解を得るべく努力を進めていきたい」と述べ、普天間基地の危険除去に向けて計画への理解を求めました。そして、安倍総理大臣は「嘉手納基地以南の返還もスタートしており、こうしたアメリカ軍施設の沖縄への返還を順調に進めながら、沖縄の発展に生かしていきたい。沖縄の未来をつくっていくうえでも、国としても一緒に歩みを進めていきたい」と述べ、引き続き、沖縄の基地負担の軽減や振興策の実現に取り組んでいく考えを示しました。
これに対し、翁長知事は「政府は、普天間基地の県外移設という公約をかなぐり捨てた仲井真前知事が、埋め立てを承認したことを錦の御旗として辺野古移設を進めているが、去年の名護市長選挙、沖縄県知事選挙、衆議院選挙で、辺野古への新基地反対に圧倒的な民意が示された」と述べました。そのうえで、翁長知事は「沖縄はみずから基地を提供したということは一度もない。みずから土地を奪っておきながら、政府は、『老朽化したから。世界一危険だから。沖縄が負担しろ。いやなら代替案を出せ』と言う。こんな理不尽なことはない」と述べました。
また、翁長知事によりますと、翁長知事は会談の中で、「私は絶対に新基地を造らせない。沖縄県民は移設計画に明確に反対しているということを、アメリカのオバマ大統領に伝えていただきたい」と述べ、計画を撤回するよう求めました。

17日も作業続き抗議活動も

名護市辺野古沿岸部では、先月、埋め立て工事の前提となる海底のボーリング調査が再開され、17日も朝から3つの足場を使って海底の掘削作業が続けられています。
これに対し計画に反対する市民グループなどは、カヌーやボートおよそ10隻を沖に出して抗議活動を行いましたが、海上保安庁のゴムボートおよそ20隻が取り囲み、立ち入り禁止の区域に近づかないよう警告していました。
また、埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍基地キャンプシュワブのゲート前では、およそ80人が集まり、抗議の座り込みを続けています。集まった人たちは、基地に向かって「県民の声を政府に」などとシュプレヒコールを上げていました。
那覇市の60代の男性は「この小さな島にこれ以上の新たな基地負担はいらない。政府は、知事から伝えられた沖縄県民の思いをしっかりと受け止めてほしい」と話していました。
また、60代の女性は「移設問題の解決策は、政府が沖縄の民意を尊重して、計画を見直す以外ないと思っています」と話していました。

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