高尾山便り20150416
4月16日までの高尾山便りです。

チゴユリ(稚児百合)の花を見つけました。

下向きに咲く可憐な花、6本の雄蕊が花粉を出してます。

無理して正面から撮ってみました。
だいぶ感じが変わりますね。柱頭は3本です。

藪で咲くヤブニンジン(藪人参)、たくましいですね。

花序には両性花と雄花が混在してます。

大きな子房を持つ両性花は花が終わり2本の柱頭が残ってます。
中心部に細い花柄を持つ5個の雄花が残ってます。

雄花のアップ、5本の雄蕊と5枚の花彼片が見えます。

両性花には2本の太い柱頭が目立ちます。
雄蕊は花粉を出します。
この写真では1本の雄蕊は遅れて、まだ花彼片の中に隠れてます。

ハハコグサ(母子草)が元気に咲き始めたので、改めて撮ってきました。

数十個の頭花が集まった花序です。

周辺の小花は開花し、中央部の大きな筒状花が蕾状態の頭花です。

1個の大きな筒状花が咲いた頭花。
花弁は5歯に割れ、まだ花粉は出てません。

5個の筒状花が咲いた頭花、もう花粉も出してます。

崖下のワサビを狙って白い花を望遠で撮りました。
拡大して見るとツルカノコソウ(蔓鹿子草)、裸眼では限界です。

今度は葉を頼りに写真を撮りました。これがワサビ(山葵)です。
株の周辺に4本の花序が立ち上がってました。

今度は間違えずに撮影しました。
花序の下の方では既に実が出来ており、かなり前から咲き続けてたようです。

最大に拡大し、アブラナ科らしい4枚の花弁と6本の雄蕊、1本の花柱を確認できました。

カエデの仲間、チドリノキ(千鳥の木)に花が咲きました。
これは雄木に咲く雄花序です。

雄花には雄蕊が6本、花彼片6枚です。

花粉を出し始めた最盛期の雄花。

これが雌木に咲く雌花序です。

柱頭が2本、子房では緑色のプロペラが成長を始めてます。

雌花には数個の雄蕊が付いてますが、退化しており花粉は出ないと思います。

またまた面倒なヤナギの仲間を1題。
4/10に撮った写真で、タチヤナギ(立柳)の雄木だと思います。

咲き始めの雄花序、小花には3本の雄蕊があるような。

花粉を出してる花序、大量の雄蕊が並びます。

アップ写真、1個の雄花には3本の雄蕊と1枚の苞葉が見えます。
雄蕊が3本は、かなり決め手になります。

タチヤナギならば腺体が2本付くはずですが、はっきり見えませんでした。
小さな緑色の棒が見えてますが、これが腺体なのでしょうね。

クワ(桑)の木が蕾を出してました。
まだ雌雄は判りません。

オオバウマノスズクサ(大葉馬の鈴草)も新葉と蕾を出してました。

タツノオトシゴのような、独特の形状の蕾ですね。

ツタウルシ(蔦漆)がやや赤く染まった新葉を伸ばしてきました。

葉の付根を見ると、もう蕾を出してました。
チゴユリ(稚児百合)の花を見つけました。
下向きに咲く可憐な花、6本の雄蕊が花粉を出してます。
無理して正面から撮ってみました。
だいぶ感じが変わりますね。柱頭は3本です。
藪で咲くヤブニンジン(藪人参)、たくましいですね。
花序には両性花と雄花が混在してます。
大きな子房を持つ両性花は花が終わり2本の柱頭が残ってます。
中心部に細い花柄を持つ5個の雄花が残ってます。
雄花のアップ、5本の雄蕊と5枚の花彼片が見えます。
両性花には2本の太い柱頭が目立ちます。
雄蕊は花粉を出します。
この写真では1本の雄蕊は遅れて、まだ花彼片の中に隠れてます。
ハハコグサ(母子草)が元気に咲き始めたので、改めて撮ってきました。
数十個の頭花が集まった花序です。
周辺の小花は開花し、中央部の大きな筒状花が蕾状態の頭花です。
1個の大きな筒状花が咲いた頭花。
花弁は5歯に割れ、まだ花粉は出てません。
5個の筒状花が咲いた頭花、もう花粉も出してます。
崖下のワサビを狙って白い花を望遠で撮りました。
拡大して見るとツルカノコソウ(蔓鹿子草)、裸眼では限界です。
今度は葉を頼りに写真を撮りました。これがワサビ(山葵)です。
株の周辺に4本の花序が立ち上がってました。
今度は間違えずに撮影しました。
花序の下の方では既に実が出来ており、かなり前から咲き続けてたようです。
最大に拡大し、アブラナ科らしい4枚の花弁と6本の雄蕊、1本の花柱を確認できました。
カエデの仲間、チドリノキ(千鳥の木)に花が咲きました。
これは雄木に咲く雄花序です。
雄花には雄蕊が6本、花彼片6枚です。
花粉を出し始めた最盛期の雄花。
これが雌木に咲く雌花序です。
柱頭が2本、子房では緑色のプロペラが成長を始めてます。
雌花には数個の雄蕊が付いてますが、退化しており花粉は出ないと思います。
またまた面倒なヤナギの仲間を1題。
4/10に撮った写真で、タチヤナギ(立柳)の雄木だと思います。
咲き始めの雄花序、小花には3本の雄蕊があるような。
花粉を出してる花序、大量の雄蕊が並びます。
アップ写真、1個の雄花には3本の雄蕊と1枚の苞葉が見えます。
雄蕊が3本は、かなり決め手になります。
タチヤナギならば腺体が2本付くはずですが、はっきり見えませんでした。
小さな緑色の棒が見えてますが、これが腺体なのでしょうね。
クワ(桑)の木が蕾を出してました。
まだ雌雄は判りません。
オオバウマノスズクサ(大葉馬の鈴草)も新葉と蕾を出してました。
タツノオトシゴのような、独特の形状の蕾ですね。
ツタウルシ(蔦漆)がやや赤く染まった新葉を伸ばしてきました。
葉の付根を見ると、もう蕾を出してました。
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高尾山便り20150412-2
4月12日までの高尾山便り、その2です。

雌雄異株のミツデカエデ(三手楓)の大木が、たくさんの花序を出してます。

雄木は低所の枝にも花が付きますので、撮影は楽です。

開花途中の雄花、毛が付いたガク片4枚、花弁が4枚、雄蕊が4本です。

開花した雄花、黄色い葯から黄色い花粉が出ます。

昨年の実殻を頼りに雌木を探します。
雌花序は高所にしか付かないので、撮影泣かせです。

まだ開花直後なのでプロペラは見えず、鍬形の角のような雌蕊が見えてます。

何とか拡大して、2本の柱頭をアップにしました。

以前掲載して紹介しましたが、イロハモミジは雌雄異花同株で且つ雌雄異熟です。
つまり、一本の木に雄花と雌花が咲きますが、同時には開花せず、順番に咲きます。
更に面倒なことに、雌花が先に咲く木と雄花が先に咲く木とが有り、それぞれ雌性先熟個体と雄性先熟個体と呼ばれます。
私が今までに見てきたイタヤカエデ(板屋楓)は、全て、雄花が先に咲き、終わってから雌花が咲く個体でした。
そこで今回は徹底的に、とは言っても、大木10本弱の写真を撮って調べてみました。
結果は、一本だけ、雌性先熟個体がありました。
まずこの写真は、高頻度で見かける雄性先熟個体の大木、見上げるばかりです。

花序一つに狙いを付けて撮影、小花は全て雄蕊を伸ばし柱頭を持たない雄花です。

ダメ押しにもう一枚、未開花の蕾が雌花で、後日開花すると想像してます。

こちらが雌性先熟個体の花序、2個の花序が写ってますが、雄花は見えません。
柱頭を広げた雌花が数個見えます。

雌花には花糸が短い退化した雄蕊が付いてますので、やや見難いですね。
今回の写真にて、イタヤカエデも雌雄異熟で、二種類の個体がある事が確認できました。

ウリカエデ(瓜楓)は雌雄異株と言う事ですので、この木は雄木になります。

雄花序には10個弱の雄花が付き、一斉に全部が開花します。

ウリハダカエデと似てますが、葉の形状で明確に区別できます。
雌木を見つける自信が無いので、今回は雄木だけを掲載しました。

毎年、実の写真を撮ってた小仏川沿いのナシ(梨)の木、今年ようやく花の写真が撮れました。

梨の花の葯は黒色だと思ってましたが、開花直後は綺麗なピンク色なんですね。

一輪をアップで撮って、5個の柱頭を確認しました。
カメラの性能に感謝です。

植栽されたゲッケイジュ(月桂樹)、3本目の木を見つけました。
クスノキ科らしい雄花、数本の雄蕊が立ち上がってます。
残念ながら今回も雄木で、また雌花の写真はお預けです。

ちょっと理由があって、ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)を再び撮りました。

お邪魔虫が居ますが、これが花のアップ、3の倍数が基本の白っぽい花です。

こちらがエンレイソウ(延齢草)の花です。
以前は「花弁の有無だけが違いだ」と言う風に書きましたが、拙かったですね。
明らかに、雄蕊の色が違います。軽率でした。

赤紫色の雄蕊から出る白い花粉、良い色彩です。

幹径が40センチを越えるイヌシデ(犬四手)の大木が、大量の雄花序を垂らしてました。

仲間の中では、細くて長い花序ですね。

これは別所の中木、新葉の先端から雌花序が出てきました。

雌花序をアップで撮ると、苞葉とピンク色の柱頭が見えました。

これは枝先に付く「イヌシデメフクレフシ」と言う名の虫えいで、同定の決め手になります。

似たもので、クマシデ(熊四手)も花が咲いてます。

これは雄花序のアップ、苞葉が横に開いてるので花序が太く見えます。

花粉を出し終えると、葯が小さくなります。

こちらは新葉から出てきた雌花序。
まだ早過ぎて、辛うじてピンク色の柱頭が見えたところです。

クマシデの同定には、この太い実殻が有効です。
雌雄異株のミツデカエデ(三手楓)の大木が、たくさんの花序を出してます。
雄木は低所の枝にも花が付きますので、撮影は楽です。
開花途中の雄花、毛が付いたガク片4枚、花弁が4枚、雄蕊が4本です。
開花した雄花、黄色い葯から黄色い花粉が出ます。
昨年の実殻を頼りに雌木を探します。
雌花序は高所にしか付かないので、撮影泣かせです。
まだ開花直後なのでプロペラは見えず、鍬形の角のような雌蕊が見えてます。
何とか拡大して、2本の柱頭をアップにしました。
以前掲載して紹介しましたが、イロハモミジは雌雄異花同株で且つ雌雄異熟です。
つまり、一本の木に雄花と雌花が咲きますが、同時には開花せず、順番に咲きます。
更に面倒なことに、雌花が先に咲く木と雄花が先に咲く木とが有り、それぞれ雌性先熟個体と雄性先熟個体と呼ばれます。
私が今までに見てきたイタヤカエデ(板屋楓)は、全て、雄花が先に咲き、終わってから雌花が咲く個体でした。
そこで今回は徹底的に、とは言っても、大木10本弱の写真を撮って調べてみました。
結果は、一本だけ、雌性先熟個体がありました。
まずこの写真は、高頻度で見かける雄性先熟個体の大木、見上げるばかりです。
花序一つに狙いを付けて撮影、小花は全て雄蕊を伸ばし柱頭を持たない雄花です。
ダメ押しにもう一枚、未開花の蕾が雌花で、後日開花すると想像してます。
こちらが雌性先熟個体の花序、2個の花序が写ってますが、雄花は見えません。
柱頭を広げた雌花が数個見えます。
雌花には花糸が短い退化した雄蕊が付いてますので、やや見難いですね。
今回の写真にて、イタヤカエデも雌雄異熟で、二種類の個体がある事が確認できました。
ウリカエデ(瓜楓)は雌雄異株と言う事ですので、この木は雄木になります。
雄花序には10個弱の雄花が付き、一斉に全部が開花します。
ウリハダカエデと似てますが、葉の形状で明確に区別できます。
雌木を見つける自信が無いので、今回は雄木だけを掲載しました。
毎年、実の写真を撮ってた小仏川沿いのナシ(梨)の木、今年ようやく花の写真が撮れました。
梨の花の葯は黒色だと思ってましたが、開花直後は綺麗なピンク色なんですね。
一輪をアップで撮って、5個の柱頭を確認しました。
カメラの性能に感謝です。
植栽されたゲッケイジュ(月桂樹)、3本目の木を見つけました。
クスノキ科らしい雄花、数本の雄蕊が立ち上がってます。
残念ながら今回も雄木で、また雌花の写真はお預けです。
ちょっと理由があって、ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)を再び撮りました。
お邪魔虫が居ますが、これが花のアップ、3の倍数が基本の白っぽい花です。
こちらがエンレイソウ(延齢草)の花です。
以前は「花弁の有無だけが違いだ」と言う風に書きましたが、拙かったですね。
明らかに、雄蕊の色が違います。軽率でした。
赤紫色の雄蕊から出る白い花粉、良い色彩です。
幹径が40センチを越えるイヌシデ(犬四手)の大木が、大量の雄花序を垂らしてました。
仲間の中では、細くて長い花序ですね。
これは別所の中木、新葉の先端から雌花序が出てきました。
雌花序をアップで撮ると、苞葉とピンク色の柱頭が見えました。
これは枝先に付く「イヌシデメフクレフシ」と言う名の虫えいで、同定の決め手になります。
似たもので、クマシデ(熊四手)も花が咲いてます。
これは雄花序のアップ、苞葉が横に開いてるので花序が太く見えます。
花粉を出し終えると、葯が小さくなります。
こちらは新葉から出てきた雌花序。
まだ早過ぎて、辛うじてピンク色の柱頭が見えたところです。
クマシデの同定には、この太い実殻が有効です。
高尾山便り20150412
4月12日までの高尾山便り、その1です。

ほぼ雑草扱いのヒアシンソイデス・ヒスパニカ、カタバミやイタドリと競争で咲いてました。

旧名はシラー・ヒスパニカ、春の花壇に好んで使われます。

ミツバコンロンソウ(三葉崑崙草)の花を撮ってきました。
株全体の印象は、コンロンソウよりはトウゴクサバノオに近い感じです。

アブラナ科ですので、花弁4枚、雄蕊6本、柱頭1個、と標準通りです。

咲き始めの花では、6本の雄蕊が花柱を取巻いてます。

コンロンソウの仲間の花は全て似てますが、葯が紫色なのは本種だけですね。

ヤマエンゴサク(山延胡索)の細葉タイプを撮りました。
高尾山周辺では、このタイプをササバエンゴサクと呼ぶ人が多く、この名で通用します。
ただしネットで調べると、ササバエンゴサクはヤマエンゴサクの別名と説明されてます。
私は当分、「ヤマエンゴサクの細葉タイプ」と呼ぶことにします。

葉の形状が似たエンゴサクの仲間として、ミチノクエンゴサクが有るのですが、花弁のくびれ方が違うようです。

ようやくラショウモンカズラ(羅生門葛)が咲き始めました。

一際目を引く青い花です。

花冠の上部に付いた4個の雄蕊と二股の柱頭、上手く撮れませんでした。

白いスミレの仲間、アリアケスミレ(有明菫)が咲いてました。

白地に紫条の花弁が綺麗です。

花弁の奥と柱頭は薄緑色です。
側弁に毛が有り、形状はスミレと似てます。

民家の石壁でフイリゲンジスミレ(斑入源氏菫)が蕾を出してました4/6。

4/9には開花してました。

側弁の毛は長くて濃くて、柱頭が良く見えません。

タチツボスミレの変種でアカフタチツボスミレ(赤斑立坪菫)です。
変種は取り上げたくないのですが、余りに見事な赤斑だったので葉とセットで撮りました。

今年の花は早いかと、フモトスミレ(麓菫)を見てきましたが、やはり蕾でした。

この季節、蕾を出してる潅木が多いですね。
これもその一つ、ヒメウツギ(姫空木)です。

こうして、昨年の実殻と一緒に撮ると、迷いません。
白い空木の仲間の一番手、5月上旬には甘い匂いと共に開花しますね。

これも似た蕾ですが、ガクウツギ(額空木)です。

探してみると装飾花に付く3枚のガク片が見つかります。
まだ緑色ですが、大きくなると真っ白になります。

この木にも実殻が付いてました。
装飾花にも実が出来ると言う、証拠写真ですね。

更に蕾を追って、これはコアジサイ(小紫陽花)です。
開花予定は5月下旬、まだ先ですね。

この新葉と蕾、現地では何だか判りませんでした。
帰ってから調べて、ウリノキ(瓜の木)だと判りました。

前回に続いてルイヨウボタン(類葉牡丹)です。
高尾山周辺では、まだ蕾でした。あと一週間かな。

ハルニレ(春楡)の木が緑色に色付いてきました。
まだ新葉は展開前で、色の主は実に付いた鰭です。

花序ごとに10個程度の緑色の実が出来ており、大きな薄緑色の鰭が付いてます。
花柄の先にはまだ赤い雄蕊が残ってますね。

季節外れの赤実、ツルリンドウ(蔓竜胆)です。

返り咲きの花に実が付いた、と思うのですが、根拠は有りません。
ほぼ雑草扱いのヒアシンソイデス・ヒスパニカ、カタバミやイタドリと競争で咲いてました。
旧名はシラー・ヒスパニカ、春の花壇に好んで使われます。
ミツバコンロンソウ(三葉崑崙草)の花を撮ってきました。
株全体の印象は、コンロンソウよりはトウゴクサバノオに近い感じです。
アブラナ科ですので、花弁4枚、雄蕊6本、柱頭1個、と標準通りです。
咲き始めの花では、6本の雄蕊が花柱を取巻いてます。
コンロンソウの仲間の花は全て似てますが、葯が紫色なのは本種だけですね。
ヤマエンゴサク(山延胡索)の細葉タイプを撮りました。
高尾山周辺では、このタイプをササバエンゴサクと呼ぶ人が多く、この名で通用します。
ただしネットで調べると、ササバエンゴサクはヤマエンゴサクの別名と説明されてます。
私は当分、「ヤマエンゴサクの細葉タイプ」と呼ぶことにします。
葉の形状が似たエンゴサクの仲間として、ミチノクエンゴサクが有るのですが、花弁のくびれ方が違うようです。
ようやくラショウモンカズラ(羅生門葛)が咲き始めました。
一際目を引く青い花です。
花冠の上部に付いた4個の雄蕊と二股の柱頭、上手く撮れませんでした。
白いスミレの仲間、アリアケスミレ(有明菫)が咲いてました。
白地に紫条の花弁が綺麗です。
花弁の奥と柱頭は薄緑色です。
側弁に毛が有り、形状はスミレと似てます。
民家の石壁でフイリゲンジスミレ(斑入源氏菫)が蕾を出してました4/6。
4/9には開花してました。
側弁の毛は長くて濃くて、柱頭が良く見えません。
タチツボスミレの変種でアカフタチツボスミレ(赤斑立坪菫)です。
変種は取り上げたくないのですが、余りに見事な赤斑だったので葉とセットで撮りました。
今年の花は早いかと、フモトスミレ(麓菫)を見てきましたが、やはり蕾でした。
この季節、蕾を出してる潅木が多いですね。
これもその一つ、ヒメウツギ(姫空木)です。
こうして、昨年の実殻と一緒に撮ると、迷いません。
白い空木の仲間の一番手、5月上旬には甘い匂いと共に開花しますね。
これも似た蕾ですが、ガクウツギ(額空木)です。
探してみると装飾花に付く3枚のガク片が見つかります。
まだ緑色ですが、大きくなると真っ白になります。
この木にも実殻が付いてました。
装飾花にも実が出来ると言う、証拠写真ですね。
更に蕾を追って、これはコアジサイ(小紫陽花)です。
開花予定は5月下旬、まだ先ですね。
この新葉と蕾、現地では何だか判りませんでした。
帰ってから調べて、ウリノキ(瓜の木)だと判りました。
前回に続いてルイヨウボタン(類葉牡丹)です。
高尾山周辺では、まだ蕾でした。あと一週間かな。
ハルニレ(春楡)の木が緑色に色付いてきました。
まだ新葉は展開前で、色の主は実に付いた鰭です。
花序ごとに10個程度の緑色の実が出来ており、大きな薄緑色の鰭が付いてます。
花柄の先にはまだ赤い雄蕊が残ってますね。
季節外れの赤実、ツルリンドウ(蔓竜胆)です。
返り咲きの花に実が付いた、と思うのですが、根拠は有りません。
高尾山便り20150410-2
4月10日までの高尾山便り、その2です。

ミツバアケビ(三葉木通)の花です。
大きな花が雌花、小さな花の塊が雄花序です。

雌花は3枚の花彼片に数本の花柱、雄蕊は有りません。
花柱先端部の柱頭がネバネバで光ってます。

こちらは雄花序、十数個の小花の集団です。

3枚の花彼片は反返り、バナナのような雄蕊は6本です。

太い花糸の根元、花床の中心部に3個の退化した雌蕊が見えます。

1本の雄蕊には2個の葯が付いており、花粉が出ても形状が変わりません。

こちらはアケビ(木通)の雄花序です。
花彼片は薄紫色から白色まであります。

花の中央部に、数個の退化した雌蕊が見えます。

これが雌花の蕾、残念ながら開花してませんでした。

メギ(目木)が開花してました。

開いている5枚がガク片、立ち上がってる5枚は花弁、似た色合いです。

雄蕊は5本、ボルトの頭部のような柱頭が1個です。

イタヤカエデ(板屋楓)が新葉と花序を出してました。

まだ開花初期なので、雄花ばかりが見えます。
時が経つと雌花が咲いてきます。

アカシデ(赤四手)が雄花序と雌花序を垂らしてます。

花粉を出してる雄花序です。

1枚の苞葉の下に数個の雄蕊が集まり、1個の雄花を構成してます。

赤い葯には白毛が付いており、割れると白い花粉が出てきます。

花粉が出尽くした雄花を見ると、花糸が中央に集まってるのが見え、雄花の実感が湧きます。

雌花序は、枝先の新葉の中から現れます。

柱頭はピンク色のブラシ状物です。
雌花一個から2本出てるようですが、良く判りませんでした。

また、苞葉一枚に雌花が1個なのか2個なのか、それも判りません。
これ以上は花を分解しないと解析できませんね。

カリン(花梨)がピンク色の綺麗な蕾を見せてました。
高所で上向きの花が咲きますので、開花しても満足な写真を撮れません。

マルバアオダモ(丸葉青だも)が花序を出してます。

開花の定義が解かりませんが、大量の小花が雄蕊と花弁を並べてます。

付足しで、森林科学園の花を紹介します。
最初はヒカゲツツジ(日陰躑躅)、緑色の花なんですね。

雄蕊が10本、黄緑色の柱頭を持った花柱が一本です。

ハナノキ(花の木)に赤い実が付いてました。
3/28に花の写真を載せてから、滅法早いですね。

まだ葉が展開してないのに、開花から結実まで進んでしまいました。

これは高尾山にもあるルイヨウボタン(類葉牡丹)、早くも開花してました。

花の形が独特ですね。

開花直後で花粉を出す前の花、雌蕊の先端が曲がって妙な形です。

花粉を出し始めた花、この花は花彼片の幅が狭いですね。

この花もメギと似た状況で、開いた大きな花弁風の物はガク片です。
そして、雄蘂を囲んでる小さなものが花弁です。
ミツバアケビ(三葉木通)の花です。
大きな花が雌花、小さな花の塊が雄花序です。
雌花は3枚の花彼片に数本の花柱、雄蕊は有りません。
花柱先端部の柱頭がネバネバで光ってます。
こちらは雄花序、十数個の小花の集団です。
3枚の花彼片は反返り、バナナのような雄蕊は6本です。
太い花糸の根元、花床の中心部に3個の退化した雌蕊が見えます。
1本の雄蕊には2個の葯が付いており、花粉が出ても形状が変わりません。
こちらはアケビ(木通)の雄花序です。
花彼片は薄紫色から白色まであります。
花の中央部に、数個の退化した雌蕊が見えます。
これが雌花の蕾、残念ながら開花してませんでした。
メギ(目木)が開花してました。
開いている5枚がガク片、立ち上がってる5枚は花弁、似た色合いです。
雄蕊は5本、ボルトの頭部のような柱頭が1個です。
イタヤカエデ(板屋楓)が新葉と花序を出してました。
まだ開花初期なので、雄花ばかりが見えます。
時が経つと雌花が咲いてきます。
アカシデ(赤四手)が雄花序と雌花序を垂らしてます。
花粉を出してる雄花序です。
1枚の苞葉の下に数個の雄蕊が集まり、1個の雄花を構成してます。
赤い葯には白毛が付いており、割れると白い花粉が出てきます。
花粉が出尽くした雄花を見ると、花糸が中央に集まってるのが見え、雄花の実感が湧きます。
雌花序は、枝先の新葉の中から現れます。
柱頭はピンク色のブラシ状物です。
雌花一個から2本出てるようですが、良く判りませんでした。
また、苞葉一枚に雌花が1個なのか2個なのか、それも判りません。
これ以上は花を分解しないと解析できませんね。
カリン(花梨)がピンク色の綺麗な蕾を見せてました。
高所で上向きの花が咲きますので、開花しても満足な写真を撮れません。
マルバアオダモ(丸葉青だも)が花序を出してます。
開花の定義が解かりませんが、大量の小花が雄蕊と花弁を並べてます。
付足しで、森林科学園の花を紹介します。
最初はヒカゲツツジ(日陰躑躅)、緑色の花なんですね。
雄蕊が10本、黄緑色の柱頭を持った花柱が一本です。
ハナノキ(花の木)に赤い実が付いてました。
3/28に花の写真を載せてから、滅法早いですね。
まだ葉が展開してないのに、開花から結実まで進んでしまいました。
これは高尾山にもあるルイヨウボタン(類葉牡丹)、早くも開花してました。
花の形が独特ですね。
開花直後で花粉を出す前の花、雌蕊の先端が曲がって妙な形です。
花粉を出し始めた花、この花は花彼片の幅が狭いですね。
この花もメギと似た状況で、開いた大きな花弁風の物はガク片です。
そして、雄蘂を囲んでる小さなものが花弁です。
高尾山便り20150410
4月10日までの高尾山便り、その1です。

ヤマツツジ(山躑躅)が咲き始めました。

雄蕊が5本、雌蕊が1本、同色系ながら何とか見えますね。
やがて満開になると、一気に春らしくなります。

ニワトコ(接骨木)の花、緑色の花序が白くなると開花です。

5枚の花弁が開くと5本の雄蕊、3個の茶色の柱頭を乗せた雌蕊が現れます。

花弁は反返り、雄蕊が花糸を伸ばします。

やがて花粉を出しますが、色の変化が乏しくて、パッとしません。

道路沿いに繁殖してるナガミヒナゲシ(長実雛芥子)を撮りました。

幸いなことなのか、あまり高尾山には広がりませんね。
いくら綺麗な花でも、不要な場所で咲けば雑草です。

イロハモミジ(いろは紅葉)に小さな花が咲きました。
雌雄同株ですが、この木は雄花が先に咲くタイプです。
花序には雄花だけが開花し、終わった頃に雌花が開花します。

雄花には、赤いガク片が5枚、白い花弁が5枚、雄蕊が8本です。
この数字は標準的なものであり、かなり曖昧です。

こちらは雌花が先に咲くタイプの木です。

花序には雌花だけが見え、雄花は蕾のままで未開花です。

雌花には、赤いガク片が5枚、白い花弁が5枚、花粉を出さない雄蕊が8本、柱頭2枚です。

横から見ると、幅の狭いガク片と幅広の花弁が良く見えます。

一号路のコバノタツナミ(小葉の立浪)、返り咲きが終わって本咲きになりました。
大量の蕾が見えてます。

折角これから咲くのですが、やや見飽きられてしまいましたね。

ヒメニラ(姫韮)の雄蕊を捜して、30輪ほど撮ってみましたが、結局見つかりませんでした。
この写真は退化した雄蕊が見える物。

これは花糸のような物が見えます。

開花直後の開口部が狭い花です。

咲き終わって花から実に変わりました。

改めてバイモ(貝母)を整理して撮ってきました。
この写真は主茎の頂点に咲いた花です。

雌蕊が退化した雄花であることが多かったです。
中央に3本の柱頭を広げた小さな雌蕊が見えます。

こちらの写真は2番目以下の高さで咲いてる花です。

殆どの花が正常雌蕊を持った両性花でした。
今回、雄花と両性花が混ざってることを確認しました。
どのように咲き分けているかについては、余り厳密ではないようです。

危うく、この写真を載せそうになりました。
この花は花彼片と雄蕊が7個の異常花でした。
花弁数などもまた、さほど厳密ではないですね。

完全に開いたフタバアオイ(双葉葵)を撮りました。
この花は、全12本の雄蕊が立ち上がって花柱と合体してます。
1本の雄蕊には2個の葯が付いてます。

この花は、半分の6本の雄蕊が立ち上がり、既に花粉を出し始めてます。

コウゾ(楮)が雄花序と新葉を出してました。

この新葉の中から雌花序が現れます。
良く見ると、葉の根元の方に出来かけの玉のような雌花序が写ってますね。

カマツカ(鎌柄)が大量の蕾を並べてました。
秋の赤実を連想する赤い蕾です。

ハナイカダ(花筏)の新葉に蕾がついてました。

たくさん付いた蕾、これは雄木の雄花の証です。

こちらは雌木に付いた雌花の蕾、1枚の葉に1個です。

カプセルのような蕾ですね。
ヤマツツジ(山躑躅)が咲き始めました。
雄蕊が5本、雌蕊が1本、同色系ながら何とか見えますね。
やがて満開になると、一気に春らしくなります。
ニワトコ(接骨木)の花、緑色の花序が白くなると開花です。
5枚の花弁が開くと5本の雄蕊、3個の茶色の柱頭を乗せた雌蕊が現れます。
花弁は反返り、雄蕊が花糸を伸ばします。
やがて花粉を出しますが、色の変化が乏しくて、パッとしません。
道路沿いに繁殖してるナガミヒナゲシ(長実雛芥子)を撮りました。
幸いなことなのか、あまり高尾山には広がりませんね。
いくら綺麗な花でも、不要な場所で咲けば雑草です。
イロハモミジ(いろは紅葉)に小さな花が咲きました。
雌雄同株ですが、この木は雄花が先に咲くタイプです。
花序には雄花だけが開花し、終わった頃に雌花が開花します。
雄花には、赤いガク片が5枚、白い花弁が5枚、雄蕊が8本です。
この数字は標準的なものであり、かなり曖昧です。
こちらは雌花が先に咲くタイプの木です。
花序には雌花だけが見え、雄花は蕾のままで未開花です。
雌花には、赤いガク片が5枚、白い花弁が5枚、花粉を出さない雄蕊が8本、柱頭2枚です。
横から見ると、幅の狭いガク片と幅広の花弁が良く見えます。
一号路のコバノタツナミ(小葉の立浪)、返り咲きが終わって本咲きになりました。
大量の蕾が見えてます。
折角これから咲くのですが、やや見飽きられてしまいましたね。
ヒメニラ(姫韮)の雄蕊を捜して、30輪ほど撮ってみましたが、結局見つかりませんでした。
この写真は退化した雄蕊が見える物。
これは花糸のような物が見えます。
開花直後の開口部が狭い花です。
咲き終わって花から実に変わりました。
改めてバイモ(貝母)を整理して撮ってきました。
この写真は主茎の頂点に咲いた花です。
雌蕊が退化した雄花であることが多かったです。
中央に3本の柱頭を広げた小さな雌蕊が見えます。
こちらの写真は2番目以下の高さで咲いてる花です。
殆どの花が正常雌蕊を持った両性花でした。
今回、雄花と両性花が混ざってることを確認しました。
どのように咲き分けているかについては、余り厳密ではないようです。
危うく、この写真を載せそうになりました。
この花は花彼片と雄蕊が7個の異常花でした。
花弁数などもまた、さほど厳密ではないですね。
完全に開いたフタバアオイ(双葉葵)を撮りました。
この花は、全12本の雄蕊が立ち上がって花柱と合体してます。
1本の雄蕊には2個の葯が付いてます。
この花は、半分の6本の雄蕊が立ち上がり、既に花粉を出し始めてます。
コウゾ(楮)が雄花序と新葉を出してました。
この新葉の中から雌花序が現れます。
良く見ると、葉の根元の方に出来かけの玉のような雌花序が写ってますね。
カマツカ(鎌柄)が大量の蕾を並べてました。
秋の赤実を連想する赤い蕾です。
ハナイカダ(花筏)の新葉に蕾がついてました。
たくさん付いた蕾、これは雄木の雄花の証です。
こちらは雌木に付いた雌花の蕾、1枚の葉に1個です。
カプセルのような蕾ですね。