平均所得:地域間格差の拡大 主因の一つに株式譲渡所得

毎日新聞 2015年04月17日 06時00分(最終更新 04月17日 11時48分)

 総務省の統計に基づいて毎日新聞が算定した全国自治体の住民平均所得。地域間格差を広げた主因の一つは、アベノミクスがもたらした株式譲渡所得だ。平均所得トップの東京都港区は13年、4891億8193万円に上り、全国の株による所得総額の13.1%を占めた。この額は、平均所得最下位の熊本県球磨村を含む下から1365位までの自治体の合計額に匹敵する。人口に置き換えると、港区の納税者約13万人で下位自治体2176万人分の株の所得を得たことになる。

 株式による所得が港区の13年の課税対象所得総額に占める比率は30.2%で、前年の6.6%から急膨張した。全国の課税対象所得の総計に占める比率はわずか2.1%で、港区は突出している。

 株式譲渡所得は首都圏に集中する。東京23区では総額の36.7%を占め、東京、埼玉、千葉、神奈川1都3県を合わせると54.9%で、総額の半分を超える。【小田中大】

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