【楽天】稼頭央1号!昨年9月以来の一発、チームは逆転負け借金1
2015年4月17日6時0分 スポーツ報知
◆西武8―4楽天(16日・西武プリンス)
楽天の松井稼頭央外野手(39)が、16日の西武戦(県営大宮)で今季1号を放った。「3番・右翼」で出場し、3回2死から右翼へソロ弾。一時勝ち越しに成功したが、チームは投手陣が計8失点と崩れ、2試合連続の逆転負けを喫した。17日からは日本ハムとの3連戦(コボスタ)。借金1となったが、本拠地で仕切り直しを図る。
表情一つ変えず、淡々とダイヤモンドを一周した。同点で迎えた3回2死。松井稼が一時勝ち越しとなる今季初アーチを放った。「ホームランは狙ってなかったけど、入ってくれて良かった」。ベンチに戻って来ると、ようやく少しだけ笑顔を見せた。
体が勝手に反応した。野上の甘く入ったチェンジアップを見逃さず、強振。打球はぐんぐん伸びて右中間席に吸い込まれた。「まさか入るとは思わなかった。真っすぐのタイミングで(打席に)入ったけど、体を残せた」と、昨年9月以来の一発を振り返った。
今季から挑戦している外野も板についてきた。この日は「3番・右翼」で3試合ぶりの先発出場。開幕から無失策を続けている。笘篠外野守備走塁コーチは「何年もやっている選手みたい。やっぱりセンスですね」と、遊撃で通算4度のゴールデングラブ賞に輝いた名手を絶賛。プロ22年目は衰えを知らない。
試合は松井稼の一発で一時リードを奪ったが、投手陣が打ち込まれ逆転負けを喫した。連敗で再び借金1となり、仙台に戻ることとなった。「カードが替わるし、初戦を何とかみんなで取りたい」と松井稼が言えば、大久保監督は「我慢しかないね。でも手はあるから」と、切り替えを強調した。本拠地・コボスタで再スタートを切る。(長井 毅)