自民党:NHKとテレビ朝日から聴取

毎日新聞 2015年04月17日 11時42分(最終更新 04月17日 12時57分)

NHKの堂元光副会長(左手前)とテレビ朝日の福田俊男専務(同2人目)=東京都千代田区の自民党本部で2015年4月17日午前11時3分、宮間俊樹撮影
NHKの堂元光副会長(左手前)とテレビ朝日の福田俊男専務(同2人目)=東京都千代田区の自民党本部で2015年4月17日午前11時3分、宮間俊樹撮影

 自民党の情報通信戦略調査会(会長・川崎二郎元厚生労働相)は17日午前、党本部で会合を開き、NHKとテレビ朝日の報道番組で、「やらせ」や政治的圧力があったとされる問題について、NHKの堂元光副会長、テレビ朝日の福田俊男専務ら幹部から説明を聴取した。

 ◇「やらせ」「政治的圧力」問題で

 NHKの「クローズアップ現代」では昨年5月、多重債務者がブローカーを介して出家の儀式を受け、戸籍名を変え融資などをだまし取る手口を紹介したが、ブローカーとされた男性が「自分はブローカーではない」と訂正を要求。NHKは今月9日に調査の中間報告を公表し、一部に誤りを認めたものの、「やらせ」の判断は見送った。テレビ朝日の「報道ステーション」では、コメンテーターだった経済産業省出身の古賀茂明氏が3月27日の生放送中、自身の降板を巡り官邸から圧力があったと発言。菅義偉官房長官は「全くの事実無根」と否定している。

 政権与党による聴取に対しては、野党から「言論の自由に触れる恐れがある」(民主党・安住淳国対委員長代理)などと批判の声が上がっているが、自民党の佐藤勉国対委員長は「各局の判断を聞くだけで、政治介入どうこうではない」と説明している。【笈田直樹】

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