古賀氏、テレ朝&NHKに“提案”自民聴取拒否し生バトル放送

2015年4月17日6時0分  スポーツ報知
  • 記者会見で自民党を批判した古賀茂明氏
  • 記者会見で自民党を批判した古賀茂明氏

 3月27日のテレビ朝日「報道ステーション」で、生放送中に、自身の番組コメンテーター降板の経緯などを批判し、古舘伊知郎キャスター(60)と口論を繰り広げた元経済産業省官僚の古賀茂明氏(59)が16日、都内の日本外国特派員協会で記者会見した。自民党が17日にテレ朝関係者らを呼び出して聴取することを「放送法違反」などと猛批判。局側に拒否を呼びかけると、「社(放送局)に呼んで議論を生放送すべき」などと“提案”した。

 米国やドイツなどの海外ジャーナリストたちも詰めかけた会見。「報ステ」の生放送中にはじけて、古舘キャスターとバトルを展開した古賀氏が、与党とテレビ局の生放送議論を“提案”した。

 自民党は17日に開催する情報通信戦略調査会(会長・川崎二郎元厚生労働相)に、テレ朝と、報道番組「クローズアップ現代」で「やらせ」が指摘されたNHKの関係者を呼び出して番組内容について事情聴取する。古賀氏は会見で「ぜひ、テレ朝もNHKも呼び出しを断ってほしい」と呼びかけた上で「『どうぞ我が社(局)にお越しいただき、生放送する中で議論しましょう』ということをやってほしい」と編集なしの議論開催を訴えた。

 放送法は第3条で「放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない」と定めており、自民党の動きは、これに抵触するというのが、古賀氏の主張だ。「他の政党なら拒否できるが、与党だから応じるというのは非常に怖い。集団リンチ的になる恐れもある」と指摘した。

 「報ステ」で古賀氏は、自身の番組降板に関し、菅義偉官房長官や首相官邸を批判。その後、菅氏は「圧力をかけていない」と反論している。

 古賀氏は会見で「圧力をかけるほうは『圧力をかけた』とは言わない。いじめる側が『いじめた』と言わないのと同じだ」と収まらない様子だった。

 会見終了後には、囲み取材でマイクを向けた記者と口論する場面も。「(生放送で)打ち合わせなしの発言が政府の介入を招いたのでは」との質問に「ドラマのように打ち合わせしたことしか言えないのか。言って良かったなと思っています」と答えると、逆に「権力と戦うつもりがないんですか」と問い返す場面もあった。

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