愛川欽也さん、肺がんで１５日早朝に死去　事務所が正式発表

　タレントで俳優の愛川欽也（あいかわ・きんや、本名＝井川敏明）さんが、１５日午前５時１１分、肺がんのために亡くなっていたことが１７日、明らかになった。８０歳だった。所属事務所の愛川企画室は１７日午前、報道各社にファクスを送付し、死因等を正式に発表した。

　同事務所は「愛川欽也を応援して下さった皆様」とのタイトルの文書を送付。「昨年冬より体調の不安を訴え、検査いたしましたところ、肺癌（がん）であることが判明しました」と明らかにした。

　本人の希望で入院せず、在宅治療を続けてきたが、容態が急変。１５日早朝に自宅で旅立った。故人の遺志により、すでに近親者で密葬を執り行った。

　所属事務所では「これまで愛川が大変お世話になった方々に対し、十分な報告をせぬまま、この日を迎えてしまいましたこと、ここに心よりお詫び申し上げます。最期まで仕事に復帰する可能性に懸けていた本人の強い希望で病状を伏せておりました」と説明。

　「根っからの仕事人間であった愛川は肺癌を発症した以降も仕事に情熱を燃やしており、息を引き取る直前まで『仕事に行こう』と寝言のように申しておりました」と最期まで復帰への意欲を持っていたことを明かした。

　「最期まで仕事に恵まれた幸せな、愛川欽也の人生を支えてくださった全ての皆様に心より感謝いたします。尚、誠に勝手ではございますが、供物、供花、弔電などはご遠慮させて戴きますこと、あわせてご了承くださいますようお願い申し上げます」と結んだ。