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 【ソウル=中野晃】韓国の大手航空会社、アシアナ航空の副社長(安全保安室長)に、元全日空(ANA)パイロットの山村明好氏(65)が1日付で就任した。山村氏は4日、ソウルで記者会見し、「世界最高水準の安全基準にANAの安全習慣をうまく混ぜ合わせ、新しいアシアナの安全文化を構築したい」と抱負を語った。

 アシアナ航空機は7月、米サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗する事故を起こした。同社初の外国人の安全担当の最高責任者として招かれた山村氏は「事故に焦点をあてるのではなく、根本的に何が必要なのかを精査し、アシアナに合うシステムを構築したい」と述べた。

 山村氏はパイロットとして、ANAが初めてボーイング767型機を導入したソウル―成田線でも操縦経験が豊富なことを紹介。アシアナ社の1988年の設立以来、ANAとは協力関係にあり、共同運航も続けているとし、「お互いの安全基準を高めるために努力したい」と語った。

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