04月16日 12時54分
14日、広島空港で、韓国のアシアナ航空機が滑走路をそれて機体が大きく壊れた事故で、国の運輸安全委員会は、事故機が衝突したとみられる滑走路の手前の施設の破損の状況を調べるなどして、異常に低い高度で滑走路に進入した経緯や逆向きになって止まるまでの進路など、事故原因の本格的な究明を進める方針です。
14日夜、広島空港で、韓国・インチョン発のアシアナ航空162便、エアバスA320型機が滑走路をそれて翼や左のエンジンなどが大きく壊れ、乗客・乗員あわせて25人がけがをしました。
15日に現地入りした国の運輸安全委員会の事故調査官5人は16日午前中、滑走路からおよそ300メートル手前で事故機が衝突したとみられる施設の破片が飛び散った範囲や、壊れた機体の状況を調べました。
国土交通省の調査で、事故機は着陸の1分前まで通常の高度で飛行したあと、高度を異常に低く下げて滑走路の手前の施設に衝突したとみられ、この施設からおよそ1800メートル西、滑走路の中心から120メートルほど南の空港の敷地の端で逆向きに止まったことが分かっています。
運輸安全委員会は、15日に回収したフライトレコーダーとボイスレコーダーの解析や、事故機の機長や副操縦士からの聞き取り調査を行うなどして、施設に衝突してから逆向きになって止まるまでの経緯や原因について、本格的な究明を進める方針です。
新着ニュース