04月16日 12時54分
広島空港で、韓国のアシアナ航空機が滑走路をそれ、逆向きになって機体が大きく壊れた事故で、事故機は通常の6分の1の極めて低い高度で滑走路に入り、施設に衝突したとみられることから、国の運輸安全委員会はフライトレコーダーなどの解析を16日から開始し、当時の状況を詳しく調べることにしています。
この事故で、国の運輸安全委員会は15日午後から広島空港での調査を開始し、飛行中のデータを記録するフライトレコーダーと、操縦室内の会話を録音するボイスレコーダーの2つの装置を機体から回収しました。
事故機は、通常、高度30メートル以上で通過する滑走路の手前およそ300メートルの地点で、高さ6メートルあまりの施設に機体を衝突させていることから、通常の6分の1の極めて低い高度で滑走路に進入したとみられます。
事故機は、滑走路手前の草地にいったん接地したあと、滑走路上をしばらく走行し、その後、向きを変えながら滑走路をそれていったとみられ、滑走路の路面には長さおよそ1キロにわたり、幅およそ2センチ、深さ数センチの傷がついているということです。
運輸安全委員会は、回収したフライトレコーダーとボイスレコーダーの解析を16日から開始し、着陸前、2人のパイロットがどのような操縦をしていたのかなどについて、詳しく調べることにしています。
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