04月15日 21時13分
着陸するパイロットに地上から気象条件などを伝えて支援する航空会社の運航管理者を35年間務めた田中進さん(67)は、今回の事故について「滑走路への進入の角度などを電波で示す装置が利用できる西側からのコースの方が着陸しやすかったのではないか」と指摘しています。
広島空港では西側から滑走路に進入すればコースのずれや角度の情報をパイロットに電波で示す「ILS」と呼ばれる装置を利用することができますが今回、事故を起こした航空機は反対の東側から滑走路に進入していました。
これについて田中さんは通常は「ILS」を使って進入するパイロットが多いとしたうえで「経験からいえば、多少の風があっても『ILS』を使える西側から着陸するよう私ならアドバイスをしただろう。最終的にはパイロットの判断が優先で、パイロットが東側のコースの風向きの方が良いと判断した可能性もあるが西側から降りた方が比較的着陸しやすかったのではないかと思う」と指摘しています。
また、国の運輸安全委員会の元統括航空事故調査官の楠原利行さんは、「自動操縦で着陸するシステムが使えない中で視界が悪化したとすれば、着陸を続けたパイロットの判断を詳しく調査する必要がある」と指摘しています。
広島空港では国内の空港でも最も精密なレベルで自動操縦で着陸できるシステムが備えられていますが、今回は、装置がない方向からの着陸でした。
これについて楠原さんは、「滑走路のどちら側から着陸するかは風向きによって管制官が判断するため手動での着陸しかできない方向になったと思う。山あいにあって霧が発生しやすい広島空港に備えられていた高いレベルのシステムが結果として生かされなかったことは極めて残念だ」と話しています。
その上で、「手動で着陸する場合、正しい角度で降下しているかどうか判断するため滑走路脇に設置されたPAPIという装置のライトを見ながら着陸するが、視界が悪化し見えなくなったとしたら着陸をやり直す必要がある。機長と副操縦士の間でどのような会話があり、どういう操作をしたのかを詳しく調べる必要がある」と話しパイロットが着陸を続けた理由が今後の調査のポイントだと指摘しました。
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