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着陸の直前 急激に視界悪化

04月15日 12時53分

着陸の直前 急激に視界悪化

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広島空港で14日夜、韓国のアシアナ航空機が滑走路を逸脱し、逆向きになって機体が大きく壊れた事故で、着陸の直前、滑走路付近の視界が急激に悪化していたことが分かり、国の運輸安全委員会は、空港周辺の気象状況や、当時のパイロットの判断について詳しく調べることにしています。
14日午後8時すぎ、広島空港で、韓国・インチョン発のアシアナ航空162便、エアバスA320型機が滑走路を逸脱して逆向きになって止まり、翼や左のエンジンなどが大きく壊れました。
警察によりますと、この事故によるけが人は乗客23人、乗員2人のあわせて25人に増えたということです。
内訳は、日本人が17人、韓国人が5人、中国人が2人、アメリカ人が1人で、重傷者はいないということです。
また、日本人でけがをした人の中には、生後11か月の女の子の赤ちゃんと3歳の女の子、それに5歳の男の子が含まれているということです。
この事故で、午後8時の時点で1800メートル以上あった滑走路付近の視界が、事故が起きた8時5分ごろにはおよそ3分の1から6分の1の、500メートルから300メートルへと急激に低下していたことが関係者への取材で分かりました。
事故機は、東側から滑走路に進入した際、手前の施設に衝突するなど、異常に低い高度で飛行していたとみられます。
事故当時、気象庁のレーダーでは、午後7時ごろから午後9時ごろにかけて、広島県の西から東へやや発達した雨雲が通過していて、午後8時ごろには広島空港の東側にやや発達した雨雲がかかっていました。
また、広島空港の地上の観測では当時、雨や風は弱かったものの、午後8時には北北西だった風向きは10分後には南南東と、短い時間で逆方向に変わっていました。
国の運輸安全委員会は、15日午後から現場での調査を本格的に始めることにしていて、空港周辺の気象状況や、当時のパイロットの判断について詳しく調べることにしています。
また、国土交通省は当初、この航空機に搭乗していた乗客を74人と発表していましたが、73人に訂正しました。

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