04月15日 01時39分
14日夜、広島空港に着陸したアシアナ航空の航空機が滑走路をそれ、機首を進行方向と逆向きにして停止しました。
消防によりますと、22人がけがをし、多くは、けがの程度は軽いということです。
事故機は滑走路の手前にある施設に接触した可能性があるとして国の運輸安全委員会は、15日、調査官を現地に派遣することにしています。
14日午後8時すぎ、アシアナ航空のエアバスA320型機が広島空港に着陸した際、滑走路をそれ、機首を進行方向と逆向きにして停止しました。
国土交通省によりますと、「着陸時に機体の後部が滑走路に接触し火花が出た」との報告があり、機体は左のエンジンや、主翼の一部が壊れているということです。
航空機には、乗客74人、乗員8人のあわせて82人が乗っていましたが、停止後、全員が脱出用シューターで脱出したということです。
消防は当初、あわせて23人がけがをしたとしていましたが、22人と訂正しました。
このうち46歳と29歳の日本人の女性が頭などを打つけがをしたほか、外国人の乗客にもけが人がいるということですが、多くは、けがの程度は軽いということです。
国土交通省によりますと、航空機は、14日午後6時49分に韓国のインチョン空港を出発して午後8時に広島空港に到着する予定だったということです。
広島空港は、東西方向に滑走路があり、アシアナ航空機は、東から西に向け着陸したということですが、航空機は、進行方向と逆になって停止しているということです。
空港では滑走路のおよそ300メートル手前にあるILSと呼ばれる施設の一部が事故のあと壊れており、国土交通省は、航空機が接触した可能性があるとしています。
事故の影響で、広島空港は14日午後8時20分ごろから滑走路を閉鎖しました。
国の運輸安全委員会は、調査官3人を、15日、現地に派遣して事故の原因を詳しく調べることにしています。
新着ニュース