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アシアナ機事故 着陸直前 急激に視界悪化
4月15日 11時34分

アシアナ機事故 着陸直前 急激に視界悪化
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広島空港で韓国のアシアナ航空機が滑走路を逸脱し、逆向きになって機体が大きく壊れた事故で、着陸の直前、滑走路付近の視界が急激に悪化していたことが分かり、国の運輸安全委員会は、空港周辺の気象状況や当時のパイロットの判断について詳しく調べることにしています。
14日午後8時すぎ、広島空港で韓国・インチョン(仁川)発のアシアナ航空162便、エアバスA320型機が滑走路を逸脱して逆向きになって止まり、翼や左のエンジンなどが大きく壊れました。
この事故で、午後8時の時点で1800メートル以上あった滑走路付近の視界が、事故が起きた8時5分ごろにはおよそ3分の1から6分の1の500メートルから300メートルへと急激に低下していたことが、関係者への取材で分かりました。
事故機は東側から滑走路に進入した際、手前の施設に衝突するなど異常に低い高度で飛行していたとみられます。
また、事故当時、気象庁のレーダーでは空港の東側にやや発達した雨雲がかかっていました。
国の運輸安全委員会は15日午後から現場での調査を本格的に始めることにしていて、空港周辺の気象状況や当時のパイロットの判断について詳しく調べることにしています。

上空に強い寒気 風向きも変化

気象庁によりますと、韓国のアシアナ航空機が広島空港に着陸した14日の午後8時すぎには、上空5500メートル付近に氷点下24度以下の強い寒気が流れ込み始めていたとみられるということです。
気象庁の14日の予報では、寒気などの影響で、四国や中国地方それに九州の上空では、夜は乱気流が発生する可能性があると予想していました。
気象庁のレーダーでは、午後7時ごろから午後9時ごろにかけて広島県の西から東へやや発達した雨雲が通過していて、午後8時ごろには広島空港の東側にやや発達した雨雲がかかっていました。
また、広島空港の地上の観測では、当時、雨や風は弱かったものの、午後8時には北北西だった風向きは10分後には南南東と、短い時間で逆方向に変わっていました。

乗客・乗員は81人

国土交通省は15日、アシアナ航空機に乗っていた乗客乗員の数を修正し、乗客は73人、乗員は8人の合わせて81人だったとしています。

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