トップページ科学・医療ニュース一覧マウス細胞から小型の臓器作り出す方法開発
ニュース詳細

マウス細胞から小型の臓器作り出す方法開発
4月17日 4時16分

マウス細胞から小型の臓器作り出す方法開発
k10010051101_201504170443_201504170445.mp4
マウスの胎児の細胞から大きさが2、3ミリの小型の腎臓やすい臓を作り出す方法の開発に横浜市立大学のグループが成功しました。
研究を行ったのは横浜市立大学大学院の武部貴則准教授らのグループです。
グループは、マウスの胎児から腎臓とすい臓の細胞を取り出し、それぞれ血管の元になる細胞などと一緒にゼリー状の物質の上で培養しました。
すると、およそ200万個の細胞が自然に集まって立体的な組織を作り、それぞれ大きさが2ミリから3ミリの小型の腎臓とすい臓ができたということです。
そしてこれらの小型の腎臓とすい臓をマウスに移植したところ体内で尿を作り出したり、血糖値を下げるなどの働きも確認できました。
グループは、このほかにも心臓、肺、脳、腸の4つの臓器で同じように立体的な組織を作ることに成功したということで、今後、iPS細胞を使って小型の臓器を作り出せば、さまざまな病気が治療できる可能性があるとしています。
研究を行った武部准教授は「将来、こうした小型の臓器を作って移植すれば、臓器移植を待ちながら亡くなる患者を助けられるのではないか。ヒトにも応用できるよう研究を進めていきたい」と話しています。

関連ニュース

k10010051101000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ