新技術・新製品
JAXA、「H3」に向けて種子島宇宙センターのロケット打ち上げ間隔26日間に短縮
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2020年度の打ち上げを目指す新型基幹ロケット「H3(仮称)」について、打ち上げ間隔の短縮に向けて種子島宇宙センター(鹿児島県南種子島町)の射場整備工程を見直す。19年度までに整備組み立て棟を改修し、ロケットの打ち上げ間隔を現在の半分の約26日間に短縮する。これにより新型基幹ロケットの打ち上げ機会を増やし、衛星ビジネスの拡大に対応する。
新型基幹ロケット(イメージ)の開発に向け、種子
島の射場見直しで、打ち上げ間隔を約 26日に
短縮(JAXA提供)
種子島宇宙センターには現在、国産主力の「H2A」ロケットと、ひと回り大型の「H2B」の二つの射場がある。H3はH2Bの射場を改修して打ち上げる。H3はH2Aの後継機で、全長63メートルとH2Aより10メートル長く、国産ロケットとしては史上最大。衛星の搭載能力も同1・3―1・5倍と増強した。
整備組み立て棟では、ロケットをまっすぐ立てた状態で組み付けると、作業効率が悪くなるため、ロケットを横に寝かせた状態で組み付け、点検作業を実施することで時間を短縮。打ち上げ間隔を現在の約52日間の半分の約26日間にする。17年度半ばに改修工事に着手、19年度中に調整・試験を終え、整備する。
また、ロケットを搭載して発射台に移動させる新型運搬車も配置する。H3はより大型になり、固体ロケットブースターの違いによっても、まるごと運べる運搬車を新たに配置する。点検の自動化により作業要員を従来の3分の1―4分の1以下の30人程度に削減し、発射管制棟は種子島の南側の岬にある別のエリアに移す。
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