広島空港でソウル発のアシアナ航空機が着陸に失敗し滑走路から外れた事故で、運輸安全委員会の航空事故調査官は15日、「下降気流が発生して飛行に影響した可能性も考えられる」との見方を明らかにした。当時は霧や雨で視界が悪く、着陸の進入が低高度になったことに影響を与えた可能性もあるとみて、韓国籍の機長と副操縦士から事情を聴いている。
また、国土交通省は通常より約30メートル低い高度で滑走路に向かい、高さ約6・4メートルの無線設備に接触したとみられると明らかにした。直前の同機と管制官の無線のやりとりに異常はなかった。
広島県警によると、乗客23人、乗員2人の25人が負傷。滑走路の再開見通しは立っていない。
(紙面から)