2015年4月16日20時56分
関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の再稼働を禁じる福井地裁の仮処分決定について、安倍晋三首相は16日の衆院本会議で、「いくつかの点で事実誤認がある」などとした田中俊一原子力規制委員長の見解を示し、再稼働をめざす従来の方針を変えない考えを明らかにした。
高浜原発は再稼働に向けた規制委の主な審査を通っていたが、14日にあった仮処分決定では、その規制委の新規制基準自体が緩やかすぎて合理性を欠くと判断された。
しかし、安倍氏は「田中規制委員長から、いくつかの点で事実誤認があり、新規制基準や審査内容が十分に理解されていないのではないかとの明快な見解が示されている」と強調。「世界で最も厳しいレベルの新規制基準に適合すると認めた原発について、その判断を尊重し、再稼働を進めていくのが政府の一貫した方針だ」と述べた。
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