2015年4月16日22時54分
首相官邸は、戦後70年談話(安倍談話)に関する有識者会議「21世紀構想懇談会」の第3回会合の議事要旨を16日、公開した。会合では「日本の戦後70年の歩み」を中心に議論し、政府の途上国援助(ODA)や平和への取り組みについて肯定的な見方が多く出た。
国際協力機構の田中明彦理事長がODAを、懇談会のメンバーでもある外交評論家の岡本行夫氏が安全保障の道のりを紹介。有識者から「日本は軍事的に行動できない中で、国際貢献という形で途上国の発展に貢献してきた」「戦前のブロック経済、反国際協調に対する反省として戦後がある」などの評価が続いた。一方、「日本は戦争処理の問題をいまだに引き継いでいることも認識しておくべきだ」との意見もあった。
最後に安倍晋三首相が発言し、ODAについて「日本も大変貧しい時代に世界の支援で今日を作った。今度は日本の番ではないか」と日本の役割を強調。そのうえで「経済の繁栄をひたすら求めていくのではなく、ODAにおいても量から質について考えなければならない時代を迎えている」との見方を示した。
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!