熊井洋美
2015年4月16日20時32分
東京電力は16日、福島第一原発1号機の原子炉格納容器内部を調査していた2台目のロボットが予定通りのルート約15メートルの調査を終えたと発表した。将来の溶融燃料取り出しに向け、ロボットが撮影した映像や放射線量などのデータ分析を詳細に進める。
東電が投入した2台目のロボットが15日に測定した3地点の放射線量は毎時8・3~6・7シーベルト。1台目が調べた6地点(毎時9・7~7・0シーベルト)と大きく変わらない。いずれも、人が1時間もとどまれば命を落とす極めて高い線量だ。
15日にロボットが撮影した映像には、配管の周囲に置く定期検査作業用の鉛板のようなもの、冷却設備を床に留める金具のようなものなどが写っていた。
炉心溶融を起こした1~3号機を通じて初めての格納容器内部のロボット調査は、10日に始まった。1台目は走行不能になり回収を断念したが、2台目は最高毎時1メートル程度で慎重に走行させた。ロボットは17日に回収する予定。(熊井洋美)
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