記事詳細
上海日本人学校に銃撃か? 教室の窓にヒビ 地元警察「プラスチックのようなもの…」
【上海=河崎真澄】中国の上海日本人学校(児童生徒約2600人)で、教室の窓に向けて外から「プラスチックのようなもの」が撃ち込まれ、ガラスにヒビが入る問題が起きていたことが16日、分かった。
上海の日本総領事館が同日明らかにした。撃ち込まれた日時は不明だが、春休み明けの今月10日、学校職員が被害を確認し、警察に通報した。二重窓になっているガラスは貫通せず、負傷者などはなかった。
撃ち込まれたものは発見されていない。地元警察では「プラスチックのようなもの」と説明しているという。ただ、窓に直径5ミリほどの衝撃の跡があり、放射状にヒビが入ったため、弾丸状のものとみられる。
被害があったのは、市内で2カ所に分かれる同校のうち、国際金融センターに近い浦東校舎3階の小学5年生の教室。大通りに面しているが、校舎との距離は20メートルほどあり、途中に高さ約4メートルのフェンスがある。
中国では反日感情が高まった2010年9月、天津市や浙江省杭州市の日本人学校で金属球が撃ち込まれたり、レンガが投げ込まれたりしたほか、日本を非難したペンキの落書きがみつかるなど被害が相次いだ経緯がある。今回の被害と反日行動との関連性は不明だが、上海日本人学校では警備態勢を強化している。