「響け!ユーフォニアム」で気になるのは、
各キャラの瞳の中に使われる光沢の配色だ。
久美子の瞳の色は黄色系と茶色系で構成されているが、
瞳の中に一つ、光沢を表現するような小さい緑色の丸が入っているのが印象的だ。
茶系の中に緑色が入ることで、絵的なアクセントになっている。
※キャラの瞳の赤丸の中を参照
緑輝は、黄緑色が基調になっているが、ピンク色の小さい丸が入っている。
久美子の旧知の間柄だった葵も、久美子と同じように
緑色が基調な瞳の中に、小さいピンク色の小さな丸が描かれている。
あすかは、水色系が基調な瞳の中に、小さなピンクがある。
麗奈は、紫系の中にピンク色の小さな丸。
よく美少女の瞳の描き方として、瞳の光沢を表現するために
円形に近い形の白色のアクセントを対角的に2つ施す。
上の久美子であれば、こちらから見て瞳の左下と右上にそれぞれ光沢をつけている。
そして「響け!ユーフォニアム」では、この二つの光沢の他に
もう一つ色味がちょいと違う小さな丸を瞳の真ん中部分に置いてあるのが面白いと思った。
京都アニメーションは元々、虫プロで仕上経験があった八田陽子専務が
近所の主婦を集めてアニメの仕上の仕事を請け負った事が始まりとされるが、
こうした仕上、つまり色塗りから始まった京都アニメーションの
色に対する面白い取り組みが垣間見える瞳の色使いだと思った。
色彩設定の竹田明代さんがこの色使いで
キャラを何を表現したかったのかも気になる「響け!ユーフォニアム」だった。