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双胎間輸血症候群の双子退院

04月16日 19時00分

双胎間輸血症候群の双子退院

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一卵性双生児を妊娠した女性が発症し、胎児にも深刻な影響を与える特殊な病気の治療を行う福岡市立の「こども病院」で、この病気の女性の手術が無事に行われ、双子の赤ちゃんが16日退院しました。
この病気は、「双胎間輸血症候群」と呼ばれる特殊な病気で、一卵性双生児を妊娠した女性の5%から10%が発症するとされています。
発症した場合、片方の胎児に流れる血液が増える一方で、もう片方の胎児の血液が減り、治療しなければ両方の胎児が高い確率で死亡するとされています。
この病気を治療する拠点病院は全国に7か所しかなく、九州・沖縄にはありませんでしたが、福岡市の「こども病院」が去年11月に東区の人工島に移転した際に、医療器具や医師をそろえて、この病気を治療する九州・沖縄で初めての拠点病院となりました。
そして、この病気と診断された大分県の女性に対し、特殊な手術を行い、3月上旬に帝王切開で生まれた双子の女の子が16日、無事に退院しました。
双子は生まれた時はおよそ1800グラムと1400グラムでしたが、現在は2700グラムと2300グラムで母子ともに健康状態は良いということです。
「こども病院」でこの病気の手術を行ったのは今回が初めてで、月森清巳周産期センター長は「かわいい双子が無事に退院できてよかった。双胎間輸血症候群は福岡で治療できるということを多くの人に知ってもらいたい」と話していました。

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