木村俊介
2015年4月16日17時54分
気象庁は16日、昨年10月に打ち上げた気象衛星ひまわり8号が試験観測した動画を初めて公表した。性能が格段に上がったため、台風の目や積乱雲が発達する様子をはっきりととらえている。天気予報の精度向上などに生かすため、7月からの運用を目指す。
ひまわり8号は、積乱雲の発達や台風、黄砂といった観測できる画像が、7号の5種類から16種類に増えた。解像度は2倍、カラー撮影も可能になった。観測間隔が30分ごとから2分半ごとになり、台風の動きや火山の噴煙の行方を追跡することが容易になった。
3月31日に日本の南の海上にあった台風4号では、台風の目の中の細かい構造や周囲で積乱雲が発達していく様子がはっきりと確認できた。担当者は「台風の動きと規模がリアルタイムで観測できる。防災に役立つことを期待している」と話した。
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!