マクラーレンホンダはF1第5戦スペインGPで新スペックのパワーユニットを投入、それに先駆け第4戦バーレーンGPでユニットエンジンパワーを更に上げてレースに臨むとしています。
バーレーンGPを前にアロンソとバトンは、高速セクションの多い今週末のレースでは、余り結果は期待出来ないとコメントしていましたが、抑えてきた出力をバーレーンで更に上げることが可能になり、2人のドライバーにいい意味でのサプライズを与えることが出来るかもしれません。
レース毎に速さと安定性を進化させているマクラーレンホンダMP4-30マシンとパワーユニットが、次なるステップへ進む方針であることが明らかになりました。
ヨーロッパラウンド初戦の第5戦スペインGPからアップデートしたパワーユニットを投入し、MP4-30のマシン本体にも、より強力な空力パッケージを盛り込む予定であると、レーシングディレクターのエリック・ブーリエが明らかにしています。
バルセロナでの新スペックのユニット投入を前に、今週末の第4戦バーレーンGPでは、安定走行のため抑えてきたエンジンの出力をもう一段階上げて臨む予定であるともコメントしています。
これまでバーレーンGPで3度優勝しているフェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンの両ドライバーは、高速セクターの多いバーレーンでフルパワーで走れないマシンでは、結果は余り期待出来ないと示唆していました。
しかし、今回の出力アップ、パワー開放によって、再び2人の元チャンピオンドライバーにポジティブサプライズをプレゼントすることが出来る可能性が出て来ました。
私も直近の当ブログのコラムで、中一週のバーレーンGPではパワーユニットの進化は厳しいだろうという予想をしていましたが、ホンダパワーユニットは想像以上のスピードで熟成が進んでいる様です。
第3戦中国GPでは、空力と冷却の性能を上げるため、エンジンカウルの形状をよりスムースなフォルムのものに変更し、マクラーレンホンダの意欲的なチャンレンジングスピリットを感じさせました。
まだまだ結果としては、目覚ましいものを出せてはいませんが、予選ではタイム差を縮め、決勝ではバトルを仕掛けられる内容を魅せており、一歩一歩進化していることを証明しています。
新スペックが投入されるスペイン・バルセロナは、開幕直前の同コーステストで「まともに走ることもままならない状態」で不安ばかりを感じさせていたことから考えると、格段の進歩を遂げつつあると言ってもいいかもしれません。
アップデートしたパワーユニットの信頼性を上げるためにも、まずは今週末のバーレーンGPで「高速サーキットでもバトルが出来るマクラーレンホンダ」であることを証明しつつ「完走を果たす信頼性を見せる」という相反するバランスを巧く取る必要があると考えています。
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