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【スポーツ異聞】ソチでキム・ヨナ破ったソトニコワ「韓国へ行くのは不安」 露紙取材に吐露…「忘れぬ」韓国ファンの執拗さに

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【スポーツ異聞】
ソチでキム・ヨナ破ったソトニコワ「韓国へ行くのは不安」 露紙取材に吐露…「忘れぬ」韓国ファンの執拗さに

ソチ五輪フィギュア女子でキム・ヨナを抑えて優勝したアデリナ・ソトニコワ(中央)。キム・ヨナ(左)は2位に終わり、この後、韓国側は採点を巡って大騒動となる。右端は3位のカロリーナ・コストナー(ロイター)

 今回のインタビューでは「キム・ヨナは、日本の浅田真央やイタリアのカロリーナ・コストナーとともにとっても好きなスケーター」とも語っているが、韓国ではいまだに受け入れられていない様子だ。

 というのも、韓国のメディアがこの記事を報じたところ、ネットには「韓国人が大嫌いなスポーツ選手の1人」などと書き込まれている。

 韓国・聯合ニュースによると、四大陸選手権が開催された2月13日、女子ショートプログラム(SP)の整氷時間に「キム・ヨナの一部のファン」(韓国メディア)が英語で書かれた「我々は絶対に忘れない」「ソチは終わっていない」「ISUは改革が必要だ」などの横断幕を一斉に広げた。「国民の妹」と称されるキム・ヨナ人気の高さをうかがわせる。

 そのためか、依然として「キム・ヨナ狂想曲」は癒えることがないが、根底には「恨」という国民文化が強くうかがえる。昨年2月に米誌ニュース・ウイークはソチ五輪の採点に関連して「今回の出来事は『大国にいじられる韓国』という構図を思い起こさせる。だからこそ恨が呼び覚まされるのだろう」と韓国関連の著書のある識者のコメントで紹介していた。

 ソトニコワが今回のインタビューで懸念を語った背景には、この「恨」文化が少なからず影響してはいないか。彼女は14~15年シーズンを足のけがの影響で欠場した。けがは回復し、来季への復帰に向けて努力しているようだ。最近、平昌五輪への申込書を提出したという報道もあるようだが、無用な心理的なプレッシャーでアスリートを抑圧するのは、国の威信を懸けた五輪を貶めはしないか。

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