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【プロ野球】

巨人・金城、古巣相手に決勝3点弾 インフルで原監督不在のチーム救う

2015年4月16日 紙面から

7回2死一、二塁で右越えに3ランを放つ巨人・金城=横浜スタジアムで(吉澤敬太撮影)

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◇巨人3−0DeNA

 巨人が今季2度目の3連勝で勝率5割に復帰した。7回2死一、二塁から金城の2季ぶりの本塁打となる3ランで均衡を破り、先発の杉内ら4投手が無失点でつないだ。DeNAは6回2死二、三塁の先制機を逃したのが響いた。

 指揮官不在という緊急事態で巨人が強さをみせつけた。先発の杉内がDeNAの攻勢をしのぐとと、7回に金城が右翼席へ3ラン。最後は守護神・沢村がきっちり締めて3連勝だ。勝率も5割に復帰。監督代行として指揮を執った川相ヘッドコーチも満足げだ。

 「投げるべき人が投げて、打つべきところで金城が本当によく打ってくれた」。インフルエンザから復帰したばかりにもかかわらず、攻撃中はジャンパーを脱いでチームを鼓舞した。その気合に選手が応える快勝。「長打は偶然かもしれないが、つないでいこうという気持ちが見られた」と語る声は弾んでいた。

 格別な味わいのある1勝だ。原監督の離脱は予想外のアクシデント。しかしチームは動じなかった。「任せたので、コーチ陣と話をして頑張ってくれ」と激励された川相コーチは打順を変えることなく勝負。「6回くらいに試合が動く」と冷静に展開を読んでいた。

 そのゲームプランを現実にしたのが金城だ。真摯(しんし)な姿勢を原監督が「チームに良い影響を与えてくれている」と絶賛した男は、原監督への感謝とともに打席に立った。強い思いがこもった一発。古巣への恩返し弾を振り返る背番号33は感極まっていた。

 「よかった。監督に感謝していますし、見ていただけたと思います」

 指揮官の離脱は当面続く。しかし、窮地で踏ん張れるのがチームが持つ強さだ。「明日は菅野がしっかり試合をつくり、打線が援護できたらいいですね」と川相コーチ。全員野球で、白星を届けていく。 (川越亮太)

 

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