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藤山寛美もため息!?…大阪市が鳴り物入りで売却したあの精華小跡地 開発のめど立たず 購入会社資金トラブルも
入札時の特約では、市は契約違反があった場合や、契約締結後5年以内に建設工事に着手できなかったり、同8年以内にすべての工事を完了できなかったりした場合、入札時の最低価格に相当する約25億円で跡地を買い戻すことになっている。また市には土地の開発計画の許認可権もある。
市によると、不動産会社側は市に「SPCが期限までに融資金を用意できなかったので、合意に基づいて預託金を没収した。現在は会社分割は考えていない」と説明しているという。
同社は、産経新聞の取材に「(中堅スーパー側とのやりとりについて)回答は差し控えるが、開発認可を得るための正式な計画は数カ月のうちに発表できる」としている。
精華小は地元有志の出資により設立され、明治6年に開校した。喜劇役者の故・藤山寛美さんが卒業したことでも知られる。平成7年に閉校した後は小劇場や大阪市の学習施設などとして活用されていたが、財政難の市は売却を決めた。
橋下徹市長は入札を前に「価格だけでは選ばない。企画内容をしっかり見るという選定方針にしている」「大阪のためにならないような案であれば売却は認めない」と話していた。