東京・歌舞伎町のキャバクラ店内で男性会社員から約26万円を脅し取ったとして、警視庁新宿署は16日までに、飲食店従業員の前田英行容疑者(35)=相模原市中央区相模原4=ら2人を恐喝容疑で逮捕した。歌舞伎町では不当に高額な料金を請求されるぼったくり被害が相次ぎ、被害を通報する110番は今年1~3月で昨年1年間を上回っている。同庁が取り締まりを強化している。
逮捕容疑は2月22日未明、新宿区歌舞伎町のキャバクラ店内で現金計26万5千円とクレジットカード1枚を脅し取った疑い。同署によると、前田容疑者ら2人は容疑を否認している。
歌舞伎町でのぼったくり被害を通報する110番は昨年約670件だったが、今年は1~3月だけで約700件と急増している。
東京都のぼったくり防止条例は、脅迫的な取り立てなどを禁じているが「一見丁寧な言葉遣いで料金請求するなど、摘発されないよう店側も巧妙になってきている」(同署幹部)という。
新宿区は2013年、客引きを禁じる条例を施行。新宿署や地元商店会などがパトロールし監視を強めている。
警視庁