■IRCとはなにか | IRCの簡単な成り立ちと特徴を説明します。 |
■IRCの利用のしかた 〜準備編〜 | IRCを利用する前提となる、IRCを利用するにはどうすればよいのかを、IRCの基本的な考え方から説明します。 |
■IRCの利用のしかた 〜接続編〜 | IRCを利用する第一歩、「接続」に必要な項目について説明します。 |
■IRCの利用のしかた 〜会話編〜 | IRCを利用する最大の目的である「会話」をする方法や、知っておいたほうがよいIRCの事情(?)について説明します。 |
■最後に |
Internet Relay Chat (以下IRC) とは、1988年にフィンランドで開発され、日本でも1990年に利用が始まった、ネットワークリアルタイム会議システムのことです。元々は、UNIX上で開発されたシステムでしたが、現在は様々な人たちの努力により、利用者のOSを問わずに利用できるシステムへと成長しています。
現在、インターネット上には、Webチャットをはじめとした、数多くのチャットを行うためのシステムが存在していますが、IRCは、その生い立ちからもわかるとおり、割と古くから存在するシステムです。その誕生の早さゆえに、構造上はただ単純に文字だけをやりとりするのみという、極めてシンプルなつくりになっています。
というと、現在の派手なチャットシステムを見慣れた方には、IRCとはなんと地味なシステムかと思われるかもしれません。が、IRCは、それを補って余りある素晴らしい特徴をもっています。
まだまだ多くの特徴をもつIRCですが、以上の特徴だけでも、IRCは今でも十分に通用する、「古くて新しい」システムだとお分かりいただけるのではないでしょうか。確かに派手さには欠けるのですが、ぜひ一度、IRCを体験してみてください。
- まず、反応が早い。
- 基本的に文字だけのやりとりですから、送受信するデータ量は、多くてもせいぜい数百バイト程度です。ゆえに、実に快適にチャットを行うことができます。
- 利用者側で、ある程度の管理が可能。
- 利用者は、「チャンネル」と呼ばれるコミュニティでチャットを行うのですが、その「チャンネル」は、利用者自身が自由に作ったり、管理したりすることが出来ます。IRC管理者もいるのですが、IRC管理者は基本的にマシンの面倒を見るだけで、チャンネルで起こったことまでは関知しません。チャンネルがうまく運営できるかどうかは、参加者次第ということになります。
- OSを問わない。
- IRCは生まれこそUNIXですが、様々な人たちの努力のおかげで、現在はどのOSからでもIRCを利用することが可能です。利用には専用ソフトが必要ですが、大抵はフリーソフトとしてネット上で自由に配布されているので、自分のOSに対応したソフトを自由に選んでインストールすることができます。
- 料金は不要。
- IRCは、ボランティアで提供されるシステムですので、その利用にかかる料金は一切必要ありません。当然のことながら、インターネットを利用するのにかかる料金は必要ですが(^^;。
- IRCは今でも進化中。
- 1988年に産声をあげたIRCですが、システムの仕様は一般に公開されているため、現在でも有志によって改良が続けられています。
では、IRCとは一体どういう仕組みなのでしょうか。左図をご覧ください。左図は、大まかなIRCの概略図です。
まず真ん中にある、「IRC Server」と書かれたマシンに注目してください。サーバ(Server)とは、日本語で「供給するもの」という意味です。この場合、IRC Serverとは、IRCというサービスを供給しているマシンを指します。
IRCというサービスを供給しているマシンが存在するということは、そのサービスを我々がなんとかして受け取ることが出来れば、IRCを利用できそうですね。
実はこの受け取る部分は、ソフトウェアという形で一般に配布されています。このソフトウェアのことを、一般に「IRC Client」と呼んでいます。クライアント(Client)、翻訳すればサービスを受けるもの、ですね。
つまりIRCとは、「IRCサーバ」と呼ばれるマシンに、「IRCクライアント」と呼ばれるソフトで接続して利用するものなのです。
というわけで、この図のIRCサーバの周りにぐるっと並んだPCは、IRCクライアントソフトをインストール済みのPCを表しています。IRCを利用しようと思えば、まずどこからか「IRCクライアント」と呼ばれる種類のソフトを入手し、自分のマシンにインストールする必要があります。そうすることで初めて、あなたのPCも、この図のPCのなかの一つとなります。
IRCクライアントの入手についてですが、Windows用やMacintosh用なら、デジタルコンテンツ流通サイト「ベクター」で何本か紹介されています。また、「IRC普及委員会」というサイトでは、「ソフト入手編」というページで、Windows用やMacintosh用はもちろん、さらにUNIX用やOS/2用、WindowsCE用などのソフトも紹介しています。他の各種OS向けソフト紹介サイトでも何点かIRCクライアントを紹介していますので、ご利用のOSにあわせて、各自IRCクライアントを入手しましょう。
もちろん、本サイトでご紹介している「TakIRC」も、Windows用IRCクライアントの一つです :-)。
さて、IRCクライアントの入手とインストールが無事に完了したでしょうか。IRCを利用するには、そのIRCクライアントを使いIRCサーバに接続しなければならないことは、ここまでお読みになっていただければご理解いただいていると思いますが、ではどこのIRCサーバにつなげたらいいのでしょうか? また、つなげるのに必要な情報はないのでしょうか?
実はIRCを利用するためには、最低でも以下の情報をIRCクライアントに設定してやらなければなりません:
では順に、これら五項目を解説していくことにしましょう。
- ■IRCサーバ名
- IRCというサービスを受けるには、まずそのサービスを提供しているマシンにつながないと話になりません。そのサービスを提供(Server)しているマシンの名前を指定するのがこの項目です。……とはいえ、初めてIRCを利用しようという人は、どのマシンがIRCを提供しているのか、まったく見当もつかないことでしょう。
実は、IRCの設計図にあたるプログラムソースは、誰にでも簡単に入手が可能なために、日本国内だけに限っても有志が独自に立ち上げて運用しているIRCサーバは数多くあります。その中でももっとも有名なIRCサーバは、以下のサーバでしょう。
IRCnet 日本国内サーバ一覧
IRC サーバ名 IPアドレス ポート番号 備考 irc.tokyo.wide.ad.jp 192.244.23.1 6660-6669 irc.nara.wide.ad.jp 192.244.23.4 6660-6669 irc.fujisawa.wide.ad.jp 192.244.23.3 6660-6669 irc6.nara.wide.ad.jp 2001:200:0:1::800:6667 6667 (IPv6専用) irc.huie.hokudai.ac.jp 133.50.80.20 6667 irc.media.kyoto-u.ac.jp 130.54.120.197 6661-6669 (Feb 26, 2004 現在)
上に挙げた表の「IRCサーバ名」列にあるマシン名(ホスト名)が、ここの項目にIRCサーバ名として指定すべき名前となるわけですが、どのホスト名を指定すればよいのか迷ったかもしれませんね。
実は上記のIRCサーバに関していえば、どれにつないでも同じIRC空間につながります。これはIRCの特徴の一つである、お互いにつながっているIRCサーバ同士は、各々の情報を共有できるという機能(この機能を「リンク」と呼んでいます)が大いに関係しています。
つまり、上記のIRCサーバは、お互いに網のようにつながりあっている(リンクしている)ために、どのIRCサーバにつなげても同じIRC空間につながる、というわけなのです。従ってどれにつなげてもよいのですが、例えばirc.tokyo.wide.ad.jpといった、比較的人の集まりやすいサーバを避けると、比較的IRCサーバにつながりやすいです。
ちなみに、上記のIRCサーバは、「IRCnet」という名称で呼ばれるIRCサーバ網に属する数多くのIRCサーバのうちの、日本国内に存在する分のみを列挙しています。IRCサーバ「網」ですので、IRCnetには世界中のIRCサーバ同士が網のようにつながりあっているわけですが、上でも説明したとおり、それらのIRCサーバはお互いに情報を共有するために、大げさな言い方をするならば、いわばもう一つの「地球」が、IRCnet内に存在しています。ですので、上記のIRCサーバにつなげていると、外国人と出会うこともままあります。日本のIRCサーバを利用しながら世界の人々と会話ができる、これもIRCの醍醐味の一つです。英語が堪能な方は、積極的に外国人との会話にチャレンジしてみるのもよいでしょう :-)。
なお、上記の一覧は、2004年2月26日現在のものです。サーバによっては、現在休止中のところもありますので注意してください。最新の情報は、doc-request@irc.kyoto-u.ac.jp宛てに空メールを送付すると、自動配信されます。
また、日本国内には、他にも以下のIRCサーバ網が存在しています。
IRCサーバ網の名称 IRCサーバ名 ポート番号 ReichaNet irc.reicha.net 6667 Friend Chat irc.friend.td.nu 6660-6669 irc.cre.jp系 irc.cokage.ne.jp 6667 irc.trpg.net 6667 irc.cre.ne.jp 6667 第3新東京市 irc.city.tokyo-3.jp 6667 LeafIRC網 leaf.nerv.ne.jp 6667 irc.kurusugawa.org 6667 irc.heart.to 6667 irc.nerv.ne.jp 6667 irc.sizuku.to 6667 irc.hmx-12.org 6667
これらのIRCサーバ網は、IRCnetや、またそれぞれの他のIRCサーバ網とは無関係に存在するIRCサーバ網ですので、それぞれ異なるIRC空間につながります。それぞれ日本国内限定の小規模なIRCサーバ網ですので、参加している人数もそれほど多くはないのですが、日本人とチャットできればよいという人には十分だと思います。
これら以外にも単独でIRCサーバを運用しているところもあります(例えば、3Web(irc.3web.ne.jp)や、2ch@IRC(irc.2ch.net)など)ので、いろいろ探してみるのも一興かも :-)。
- ■ポート番号
- ポート番号とは聞き慣れない用語かもしれませんね。ポート(port)とは、「港」という意味ですが、これでもちょっと分かりづらいかも。
皆さんも日頃経験していると思いますが、皆さんのPCは、一つのソフトしか動いていないということはありませんよね。大抵は、皆さんが意識するしないに関わらず、複数のソフトが同時に動いています。「サーバマシン」も同じで、一つのソフト(プロセス)しか動かさないというのはほとんどなく、普通は複数のソフト(プロセス)が同時にマシン上で動いています。IRCも、そんなソフト(プロセス)の中の一つに過ぎません。では、このように一つのマシンに複数のプロセスが動いているときに、例えば今回のように、その中のあるプロセスが提供しているIRCというサービスを受けたい場合、どのようにしてそのプロセスを特定すればよいのでしょうか?
こういう場合に利用するのが、「ポート」です。「ポート」には0から65535までの番号が割り振られており、それぞれが異なるサービスを提供する「窓口」の役目を果たしています。例えば皆さんが一番良く利用するであろうウェブの閲覧に利用するhttpには、意識はされていないでしょうが実はポート番号80が割り当てられていますし、telnetには23番、FTPには21番がそれぞれ割り振られています。このように、利用者はサーバ名とともにこの「ポート」の番号を指定してやることで、望むサービスを受けられるというわけなのです。(ここまで説明すると、なぜポート(港)というのかなんとなく理解できたのではないでしょうか?)
IRCの場合は、ほとんどの場合「6667」番が割り振られています。もちろんサーバによっても変わるのですが(例えばirc.tokyo.wide.ad.jpは、ポート番号6660〜6669がIRC用に割り当てられています)、IRCのポート番号は6667と覚えておけばまず間違いはありません。というわけで、ここには6667と指定しましょう。
- ■ユーザ名
- 本来ならば、ここにはログイン名を指定します。が、実はここは半角英数字なら何を指定しても構いません(半角カナや全角文字はダメ)。IRCクライアントによっては、メールアドレスを指定させて、その「@」より前の部分を、ユーザ名として使用するソフトもあるようですが、適当な文字列を指定しておきましょう。
- ■ニックネーム
- この項目には、IRC上で利用者自身が名乗る名前を指定します。ここも利用者自身が自由に決めてよい項目ですが、半角英数字9文字以内という制限があります(一部のIRCサーバにはこの制限がないところもありますが、例外です)。
また、この項目で指定した文字列が、他の人が利用者自身を特定する通常の手段になりますので、IRC空間内では唯一である必要があります。すなわち、他人と同じニックネームは許されません(大文字小文字の区別はありませんので、例えば abc と ABC でも同じニックネームと見なされます)。
このルールが原因のトラブルで、チャットをしていると、見知らぬ他人がいきなり「おまえの使っているニックネームは私が昔から使っているニックネームだから返せ!」と文句をつけられる、というのがあります。言われた方としてはたまったものではないのですが、IRCを利用する人の中には自分のニックネームに愛着をもっている人も居ますので、こういうトラブルに巻き込まれる人もときどき居るようです。
こういう無用なトラブルを避けるためにも、ニックネームとしてここに指定する文字列には、他人が使ってそうなありふれたものは避けたほうが無難です。
「ニックネーム」は、これからIRCを利用する上で、他の人に自分を認識してもらう重要な「名前」です。安易な文字列でなく、上記の事情も勘案しつつ、じっくり考えて決めましょう。
- ■本名
- この項目はそのまま、あなたの本名を設定します(全角文字もOKです)。が、どうしても本名は明かしたくないのでしたら、任意の文字列を設定しても構いません(要するになんでもよい)。
以上、IRCを利用するうえで、必須の項目を解説しました。これらの項目を適切に設定すると、IRCクライアントはIRCサーバに接続可能な状態になると思います。接続に成功すると、ややあって、IRCサーバから、例えば以下のようなウェルカムメッセージが送られてきます:
irc.tokyo.wide.ad.jpに接続成功した場合の例 20:29 Welcome to the Internet Relay Network xxxxx!~xxxxx@xxxxx.xxxx.xxx.xxxx.ne.jp
20:29 Your host is irc.tokyo.wide.ad.jp, running version 2.10.3p5+hemp+jp7
20:29 This server was created Tue Oct 14 2003 at 01:32:48 JST
20:29 irc.tokyo.wide.ad.jp 2.10.3p5+hemp+jp7 aoOirw abeiIklmnoOpqrstv
20:29 MAP PREFIX=(ov)@+ MODES=3 CHANTYPES=#&!+ MAXCHANNELS=20 NICKLEN=9 TOPICLEN=160 KICKLEN=160 NETWORK=IRCNet CHANMODES=beI,k,l,imnpstaqr :are supported by this server
20:29 There are 109443 users and 6 services on 42 servers
20:29 188 :operators online
20:29 33 :unknown connections
20:29 58826 :channels formed
20:29 I have 6668 users, 0 services and 3 servers
20:29 Current local users: 6668 Max: 11661
20:29 Current global users: 109443 Max: 129665
20:29 - irc.tokyo.wide.ad.jp Message of the Day -
20:29 - 25/12/2003 23:58
20:29 - このIRCサーバ irc.tokyo.wide.ad.jpは WIDE Project Tokyo NOC
20:29 - にて動いています。こちら側の管理上の都合などにより
20:29 - 予告なく停止や再立ち上げなどを行なうことがあります。
20:29 - channelやnicknameに関するトラブルなどは一切関知しません。
20:29 - システムへの悪影響を与えること及びその他の理由などにより
20:29 - 管理上の判断によって種々の接続制限を行なうことがあります。
20:29 - JIRCC (Japan IRC Club) mailing list に入りましょう。
20:29 - ドキュメントは http://irc.kyoto-u.ac.jp/jircc/ にあります。
20:29 - 参加希望者は jircc-request@ircnet.jp へどうぞ。
20:29 - IRC関係のweb pageとして、次のものがあります。御参照下さい。
20:29 - http://irc.kyoto-u.ac.jp/
20:29 End of MOTD command.
IRCサーバによって文体こそ異なりますが(前半部だけが流れるIRCサーバもあります)、こんな感じのメッセージが送られてくれば、IRCサーバとの接続は成功です。しかし、これだけではまだチャットは出来ません。それではいよいよ、次の章でチャットをしてみることにしましょう。
「IRCとはなにか」のところでも少し触れましたが、IRCでチャットを行うには、一般的に、「チャンネル」というコミュニティに参加する必要があります。 とはいえ、初めてIRCに参加する人がチャンネルを探すのはなかなか難しいものがあるのも確かです。
一応、IRCクライアントには、「チャンネル一覧」またはそれに類するメニュー項目が備わっていると思います(IRCクライアントのヘルプを参照のこと)し、普通はその機能を使えば、どのようなチャンネルが存在するのか把握できます。
しかし、もし「IRCの利用のしかた 〜準備編〜」で紹介した「IRCnet」を利用するのなら、チャンネル一覧は使わないほうが無難です。というのも、先に説明したとおり、「IRCnet」は世界規模のIRCサーバ網ですので、存在するチャンネル数も6万(!)近くと膨大に存在しており、チャンネル一覧なぞとろうものなら、たちまち接続を切られてしまうからです。
「IRCnet」を利用される方は、チャンネル一覧の代わりに、こちらのAtsuya's IRC pageを利用しましょう。膨大なチャンネルの中のほんの一部ですが、日本語が使えるチャンネルが紹介されていますので、初心者の方には安心して選択していただけるのではないかと思います。
では、そうやって選んだチャンネルに、早速参加してみましょう。それぞれのIRCクライアントには、チャンネルに参加するためのメニュー項目が用意されているはずです(IRCクライアントのヘルプを参照のこと)ので、それを利用しましょう。
ここで注意することは、
もしどうしてもチャンネルに参加するためのメニューが見つからなければ、「/JOIN」というコマンドを使ってみましょう。#abc というチャンネルに参加する場合は「/JOIN #abc」と打ち込んでやればチャンネルに参加できると思います。
- チャンネル名の頭についている「#」等の半角記号は省略しないこと(それも含めてチャンネル名です)。
- パスワードを入力する欄があるIRCクライアントもあると思いますが、基本的にパスワードは省略できます。
さて、無事にチャンネルに参加できたら、以下の点を気をつけるようにしましょう。
- 見ているだけ、はほどほどに。
- まず雰囲気を見てから、というのは分かりますが、参加された側にしてみれば、黙ってずーっと居座られるというのは正直気味が悪いものです。チャンネルによっては、追い出されることすらあります。見ているだけはほどほどにして、積極的に会話に参加してみましょう。
- 返事は10分ほど待ってみる。
- 思い切って発言してみたはいいが、人はたくさん居るようなのになかなか返事が返ってこない……。意外に思われるかもしれませんが、IRCではこういうことは普通にあります。というのも、IRCを利用する人は、チャットに専念するために参加している人はむしろ稀(!)で、ほとんどは他になにかしながら…TVを見ながら、飯を食いながら、勉強しながら、仕事しながら…の参加だからです。中には、寝ている人(笑)さえいます。そういう状態ですので、直ぐに返事が返ってこないのは、むしろ当然とさえ言えます。
そういうわけですので、発言しても直ぐに返事がないからといって直ぐにチャンネルを抜けてしまわずに、相手の事情も考慮して、10分ほど返事を待ってみるのがよいと思います。
- チャンネルはかけもちが出来る。
- 初めてIRCを利用する人の中には、チャンネルには一つしか入れないと思い込んでいる人がしばしば見受けられますが、チャンネルはかけもちが可能です。つわものになると、同時に10チャンネル以上に入っている人すらいるくらいです(だからといって無理して多くのチャンネルに参加する必要はありませんが(^^;)。
ですので、例えば他のチャンネルに行きたいと思ったときでも、他のチャンネルに入りなおすために、今のチャンネルを抜ける必要はありません。
- チャットといえどもいつもと同じ。
- チャットとはいえ、参加している人は、学生や大学教員や主婦や会社員などの普通の人たちです。なので、変にかしこまる必要もないですが、かといって、あまりにぞんざいだったり横柄だったりするのも困りものです。いつもの生活のように、見知らぬ人と接するときと同じ態度で丁寧に接するよう心がけましょう。そうすれば、大抵は普通に受け入れてもらえるでしょう。ネットだからと自分勝手に振舞っていると、チャンネルから追い出されるばかりか、他のチャンネルにも噂が行って、IRC自体を楽しめなくなるかもしれませんよ。
さあ、これでチャットが出来るようになりましたね。普通はこれだけでもIRCを利用するうえで何ら支障はありません。
しかし、IRCクライアントをいろいろいじっていると、「これは何をする機能だろう?」とか、「これは何を表しているのだろう?」とかいろいろ疑問が湧いてくると思います。
しかし、最初からいろいろ覚える必要は全くありません。IRCは、わりと奥の深いシステムなので、ここで紹介できなかった機能が他にもたくさんあるのですが、それらを一度に説明すると、おそらく消化不良を起こしてギブアップしてしまうことでしょう。それが原因でIRC自体が嫌になってしまっては、それこそ本末転倒です(^^;。
IRCについて全てを分かる必要などありません。受験勉強じゃないのですから、興味が湧いたときに、その都度自分で調べるなり人に尋ねるなりして、自分のペースでゆっくり順番にIRCについて学んでいってください。
では、末永く、IRCを楽しんでください。