ご当地アイドル、関西でしのぎ NMB48に負けん…通天閣や布施 拠点続々
産経新聞 4月16日(木)14時52分配信
全国で100組超はいるといわれる「ご当地アイドル」。平成25年に放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」などをきっかけに注目されるが、「アイドル不毛の地」といわれる関西は、実は全国有数の激戦区だ。最近では拠点で定期公演を行い、外部イベントで新たなファンを獲得する「ホーム&アウェー」を実践するグループも。メンバーたちは「地元を盛り上げたい」と語りながら、メジャーの舞台に立つことを夢見ている。(格清政典)
奈良のご当地アイドル「Le Siana(ルシャナ)」と、妹分で堺・泉州のご当地アイドル「Culumi(クルミ)」の拠点となる専用劇場「A−kukan」(大阪府東大阪市)が3月、近鉄布施駅近くに開設された。ルシャナは毎週木曜日、クルミは毎週水曜日に定期公演を行っている。
ルシャナは24年10月に結成。オーディションで選ばれた奈良県在住の14〜22歳の7人が活動。一方のクルミは翌25年11月結成で、堺・泉州在住の14〜18歳の6人が所属している。メンバーらは「奈良の魅力を発信して奈良を元気にしたい」「堺のいいところを伝えたい」などと地元への愛情を語り、夢はもちろんメジャーデビューだ。
両グループのプロデュースを手がける「SAKURA ENTERTAINMENT」(東大阪市)の福本裕介さんは「自前で使える場所があれば、いろいろな冒険ができる」と説明する。メンバーらの地元から行きやすく、他のアイドルグループとの競合がなく、地域とのつながりが強い場所として、大阪・難波から電車で10分程度で行ける布施があがったという。
昨年末に結成されたアイドルグループ「まいどリームズ」は、「大阪のシンボルタワー」通天閣の地下にある「STUDIO 210(ツーテン)」(大阪市浪速区)でほぼ毎週末に定期公演を行っている。
まいどリームズをプロデュースするウェブサイト「あべの経済新聞」の新城重登編集長は「以前は『おっちゃんの街』というイメージが強かったが、数年前から若者らが集まっている。“地域の顔”としてのアイドルがいれば付加価値がつき、地域活性化につながると考えた」と話す。
また、昨年11月に結成された大阪・ミナミの「minAmin(ミナミン)」は、「TSUTAYA EBISUBASHI」(大阪市中央区)6階のイベントスペース「えびすばしホール」で毎週木曜日に定期公演を行っている。
ご当地アイドルはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が25年に放送されたことなどをきっかけに注目を集め、最近ではメジャーデビューを果たすご当地アイドルが相次いでいる。
関西は大阪を中心に数多くのグループが乱立する激戦区だが、東京の芸能記者たちからは「なぜかNMB48以外の情報は流れてこない」と首をかしげる声もあがり、「アイドル不毛の地」とも指摘される。
アイドル業界に詳しい芸能ジャーナリストの西幸男さんは「街のPRや地域活性化をコンセプトにすれば公共性が高まり、メディアも紹介しやすい。自治体がバックにつけば、関西でも知名度を上げるチャンスになる」と地域密着が生き残りのカギと話している。
最終更新:4月16日(木)15時22分
読み込み中…