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Huaweiがフラグシップ「P8」を発表
〜8コアCPU、メモリ3GBのハイエンド
(2015/4/16 16:05)
Huaweiが英・ロンドンのOld Billingsgateにおいて発表会を開催、同社フラグシップスマートフォン「Huawei P8」と「Huawei P8max」を発表した。“スマートフォンを再定義する”というこの意欲的な新製品。その発表会の様子をレポートしよう。
無限大を加速する P8
「HUAWEI P8 Global Launch Ignite ∞ Creativity」と題されたこの発表会は、テムズ側ロンドン橋のたもとにあるOld Billingsgateで開催された。なお、そのタイトルにあるように、これまでのフラグシップ機「Ascend P7」の後継としてのP8の発表であることはあらかじめ告知されていた。だが、Ascendのブランドを捨てたことからも分かるように、P7はすでに彼らの眼中にはない。過去のものなのだ。
冒頭にステージに立ったCEOのRichard Yu氏は、クリエイティビティへの欲望をかなえる画期的なスマートフォンとして、P8をジャケットのポケットから取り出して披露した。そして、クラフトマンシップの概念を変える斬新なデザインのこのスマートフォンが、まさに同社のMake it Possibleというスローガンを具現化したものだとアピールした。
P1を発表したのは2012年初に米・ラスベガスで開催されたCESだったが、2013年の「P6」、2014年のP7は、ここロンドンで発表されている。「都市は美しさを愛する」(Yu氏)と、高度な技術と、比類無き美しさの共存によって、P8はスマートフォンをさらなる新しいステージに押し上げたことを強調する。5.2型フルHD画面を持つ薄さ6.4mm、軽さ144gのP8は、プロセッサに8コア64bit、2.0GHz駆動の「Hisilicon Kirin 930」を搭載、OSはAndroid5.0で、メモリ3GBを実装する。
筆舌に尽くしがたいとはよくいったもので、Yu氏の口から出てくるP8を解説する言葉は、まさに形容詞の嵐だった。モダン、ファッション、クリエイト、パーフェクト、バランス……と、次々に麗句が飛び出してくる。P8は小さなパッケージに、そのすべてが凝縮されているという。
究極のスマートフォンを目指して
P8は、デザイン、カメラ、コネクティビティ、ユーザビリティという4つの要素がコンパクトな筐体に実装された究極のスマートフォンだという。もうそこにはP7の後継機という概念はない。ステージでのプレゼンテーションでは、至る所で先行しているライバルであるiPhone 6/6 Plus、Galaxy 6/Galaxy Note 4との比較が行なわれ、その優位性が訴求されていた。
カメラ機能では、このサイズと厚みの中に光学式手ブレ補正を実装し、世界初となるRGBWによる1,300万画素のイメージセンサーによって撮影されたシーンは、デジタル一眼レフカメラに匹敵するDSPによって処理された画像をたたき出す。それでいてiPhoneやGalaxyのように、レンズ部分が出っ張らないことも強調されていた。それだけデザインにこだわりがあるということの表れだ。
コネクティビティではSignal+と呼ばれる新しい技術が紹介された。マルチパスなどで電波の状況が刻一刻と変わる都市部において常に良好なアンテナ感度を確保するために、筐体の上部と下部に実装されたアンテナを短い時間でダイナミックに切り替えることによって安定した利得を確保する技術だ。また、同社独自のアルゴリズムによって時速300kmでの移動中にも安定した通信が可能になっているという。
さらに、Wi-Fi+機能は、過去の接続履歴や場所によって移動中、リビングルーム、寝室などによって適切に最適なホットスポットに切り替える機能だ。またRoaming+機能により、飛行機が着陸したときに、従来よりも3倍速く現地のキャリアに接続できるようになっているそうだ。これは、同社独自のインテリジェントデータベースによるもので、さすがに基地局などでの実績を誇る同社ならではのものだと言える。
ユーザビリティとしては、マルチタッチの次に来るものとして、ノックジェスチャーと呼ばれる機能が紹介された。通常、スマートフォンのタッチ操作は指の腹を使って行なうが、ノックは指の関節部分を使ってコンコンとノックするようなイメージでの操作をする。それを検知して、ダブルノックで画面キャプチャ、関節でのドラッグで範囲指定といったことを可能にするわけだ。
さらに64bitのオクタコアプロセッサKirin 939/935による劇的な省電力性や、世界初とされるアプリケーション電力消費ファイアウォールを実装、無駄に電力を消費するアプリケーションを個別に制御してバッテリ駆動時間を延命、待機時間として2.3日を実現、普通の使い方で1.5日、ヘビーな使い方でも1日は安心してバッテリ駆動ができる。
E-Ink Coverという新しいコンセプトのバックカバーも紹介された。これは背面に装着するE-Inkスクリーンを使い、低い消費電力でさまざまな情報を常時表示するというものだ。
P8の披露に続き、ファブレットとして6.8型スクリーンを持つ「P8 max」も紹介された。ここでもライバルとなるのはiPhone 6 Plusであり、Galaxy Note 4だ。
今回のイベントがP8の発表会であることはあらかじめ分かっていた。∞(無限大)が強調されているが、それを縦にすれば8になる。Hhaweiは中国の企業だが、中国的な感覚として8というのはかなり特別な数字らしい。極めて好まれるようなのだ。その8を銘々されたP8は、同社としても力を入れないわけにはいかない。それだけ特別な存在だと言えるだろう。
そのために超えていかなければならないのは、自社の過去製品ではなく、既に世に出て高い評価を得ている製品だ。だからこそ、iPhoneやGalaxyを超えることができなければならないと考えているに違いない。
今、スマートフォンのベンダー別世界シェアは、AppleとSamsungを筆頭に、その次のグループとしてLenovoとHuaweiがしのぎを削っている状況だ。順位としてはもう少しでLenovoに手が届くところまでHuaweiが来ているといったところだろうか。今回の発表会ではLenovoについては一言も触れられなかったことをみると、まさに、Lenovoは眼中にないという意気込みを示そうとしているということか。
ちなみに、日本のHuaweiでも、今回の新製品、P8、P8 maxについては発売を検討中だという。P8はデュアルSIMモデルも提供されることも表明されているので、日本での予定が気になるところだ。日本法人としては現時点では決定は、キャリアからの発売も含めて少し先のことになるとしている。
ファクトシートを見ると、ワールドワイド向けのP8のモデルの1つ、GRA_L09の対応バンドは、
・TDD LTE: B40
・FDD LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28
・UMTS: 800(B6,Japan)/800(B19,Japan)/850/900/1,700/1,900/2,100MHz
・GSM 850/900/1,800/1,900MHz
となっていて、日本の事情に対応していることが分かる。また、このモデルでは、CAへの対応もあるのだが、現時点での詳細はまだ分からない。
デュアルSIMはMVNO利用が一般化しつつある日本でも需要が高まる可能性があるし、対応バンドについてはTDD LTEのB41に非対応な点を除けば、FDDについてはほぼ申し分ない。AWS対応もあるようなので、ヨーロッパはもちろん、ちょっと特殊な米国でのLTE利用には問題がなさそうだ。スペックを見る限り、世界で使えるSIMロックフリーAndroid端末として突出していると考えてよさそうだ。
おそらく日本で発売されることになれば、対応バンドなどについても調整が入ることになるのだろう。iPhone 6並みの全対応なども期待できそうだ。
URL
- Huaweiのホームページ(英文)
- http://www.huawei.com/en/
- ニュースリリース(英文)
- http://pr.huawei.com/en/news/hw-424264-p8.htm
- http://pr.huawei.com/en/news/hw-424272-p8.htm
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