transfigurationの日記

2011-10-06

[][] 客にペットボトルを投げられる


先日あったナビスコカップ準々決勝セレッソ大阪-浦和レッズ戦にて、敗戦後サポーターが中身の入ったペットボトルをフィールドに向って投げつけたところそれが茂庭選手に当たりそうになり、それについて腹だたしく思ったのか、近くにいた選手が、投げてきた方向とは別方向の客席に投げ返し、それが関係ないサポーターに当たりそうになる、という件があった模様。うわ面白そう!行っておけばよかっ・・・・・いやいやいやいや。

(参照) http://www.jsgoal.jp/official/00126000/00126450.html

まーね、そもそも腹立ったからと言って中身入りペットボトル投げた人がまずダメだけれども、投げ返した選手、それとは別次元でとてもいけない行為ですよ。プロのスポーツ選手ってのは、広義の意味で表現者であるわけで、俳優やアーティスト達と等しく。ピッチにおいて自分自身がプレイする姿を赤の他人に見せてそしてお金を貰うということ、それは、どのように考えて自分がどのように競技をするのだということを見せること、であり、競技を通して、勝敗を通して、最終的にファンに見せるのはつまり自分自身ということ。俳優やミュージシャンが媒体を通して自分を表現しているのと変わりないわけで、であるなら、ただの観客とは違った、一段上のステージ立っている人間なのだということ、そしてそういう人間に相応しい振る舞いを、少なくとも表現する時間の自分である間は考えなければいけない。サッカーみたいに常時数千人、数万人のファンを・・・しかも若年層のファンを相手にプレイを見せるなら尚更。だから常に心の襟を立てていて欲しいなと、どんなに負けが込んでいても、スタジアムの雰囲気が悪くても。

・・・・・まぁ、どんな逸脱も許される一握りの特権階級な表現者てのはいるんだが、それはそれ。



とかなんとか、言っておきながら私の頭に浮かぶのは、ロックでよく「ペットボトル投げつけられ事件」あるよなーとかボヤーっとしたこと。まずはミッシェル・ガン・エレファントですよ。

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youtubeに顛末がある。

つか、これも中身の入ったペットボトルだな・・・・チバさんあたった時くずれちゃってんじゃん、めちゃくちゃ痛かったぞ、コレ。

確かに、ミッシェル全盛期って、フェス全盛期、パンク系の暴れるライブも全盛期で、海外のファンを真似してライブ中にペットボトル投げるの結構みんなやってたんだよな。で、ミッシェルはリバイバル的なロックンロールのカッコよさを追求していたバンドだとは言え、別に暴れることができればなんでもいい、アナーキーならなんでもカッコいいみたいなバンドでもなかったのは確かなので、ペットボトル投げた奴は空気よめてなかったと。言うべきかと。しかし、それでも一回目にぶつけられたとき、客に説教するだけで終ってるチバさんはやっぱり、紳士だな。さすがタトゥーがドタキャンしたときに代打で急遽Mステで二曲演奏しただけのことはある!フジロックで二日連続ピンチヒッター勤めただけのことはある!!

ちなみにその伝説の金曜日の夜@Mステの映像があったので、これもはる。

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もう一つは、サマソニ初年度のジェームス・ブラウン。・・・・ってもなんか十年以上前のことなので、記憶もおぼろげだなぁ・・・と色々ネットで調べてみたら、東京での話だったのか。

タイムテーブルより遅れて登場し、持ち時間をオーバーしてやり続けるJBに、多分その後(であり、この日のトリだった)のジョンスペのファンであろう人が業を煮やして幾度かペットボトルをステージに投げつけたら、その内の一つがJBに上手いこと激突、ブチキレてステージを去るJBスタッフが説得して再度戻ってくると、今度はその怒りをぶつけんばかりにか、持ち時間なんてしったことかと、結局二時間オーバーの演奏(このときのJBは、他のバンドに比べたら多少ゆとりのある持ち時間だったとはいえそれでも二時間はとてつもないオーバー)、その後のジョンスペは、トリにも関わらずアンコール無しの40分程度しかライブ出来なかったという!

ちょっとだけ映像ありますな、ペットボトル飛んできてブチキレなJBスタッフに「モノ投げんな、今度やったらすぐライブ打ち切るぞゴルァ」を通訳させるの姿

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さすがソウル・ゴッド。貫禄ありますな、わけもわからずフーフー言ってた日本人客も、スっと静かになるほどの迫力。

大阪でも思いっきり時間無視してライブしまくって、途中で会場の電気を勝手に落とされるというハプニングだった(らしい)。そのとき私は違うバンド見てたからなぁ。今更ながら見たらよかったとちょっと後悔。JBは怒りを音楽にブツけて客を無視して演奏するという対処法なのですな。


そしてやっぱりライブとペットボトルといえば・・・・きわめつけは

http://www.youtube.com/watch?v=dsFK4eZoF2w:moivie

My Chemical Romance @ download festival 2007

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こっちはレディング。

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エモというかパンクやラウドミュージック系のジャンルは、中々カテゴライズに厳しいところがあって、ちょっとでも売れ線だったり女子受けするようなノリをラウドミュージックにくっつけた音楽を作るととても反感を食らい安いところがあって。

でもって、ラウドミュージックのフェスであるダウンロードに、エモ・・・といっても特にビジュアル系みたいに耽美っぽいのが売りで女子受けが凄いマイケミが出演するってのは、そりゃもー元々のフェスの観客にしてみたら、なんでお前らが聖地に来るんだよと、ブーイングしなきゃ、ボトル投げつけなきゃだぜー!てことになるらしく。

しかしおまえらどんだけ、ペットボトル持ってきてんだと、どこに持ってたんだと、突っ込みたくなるほどのペットボトルの雨あられ。そんな中でも黙々と演奏し続けるマイケミは凄いな。ある意味で達観してんのかもな。雨にも負けず、ペットボトルにもマケズ、という境地なのだろうか・・・・偉いな。日本ではペットボトルはないにしても、せっかく始めてのサマソニトリをとったかと思ったら、その直前でやったNINに全部食われてしまうし、その後のホールツアーではガラガラだったし。本当にマイケミといえば薄幸体質のような気がしてしまうくらい、いい情報全然聞かないよな・・・・。いつか幸アレ。

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そして関係ないところでペットボトルの投げあいになるダウンロードフェスの観客たち。

・・・アホだ、しかしこのアホさこそが日本のロックシーンが失ったものかもしれない・・・・・・?

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