地球外生命体の兆候が見つかる可能性は太陽系の内側だけに限らない。2009年3月の打ち上げ以来、惑星探査ミッションを続けているケプラー宇宙望遠鏡は今年1月、太陽系の外側の生命居住可能領域内で新たに8つの惑星を発見。NASAは、このうち3つが地球の大きさの2倍以下で、性質が地球に極めて似ていると発表した。
パネルディスカッションでは、NASA科学ミッション本部の次長補で、元宇宙飛行士でもあるジョン・グランスフェルド氏がこのデータを引き合いに、「太陽系外に生命体が見つかるのは時間の問題だ」と断言。NASA太陽系物理学部門の暫定責任者、ジェフリー・ニューマーク氏も同じ会合で、地球外生命体の決定的証拠の入手について「“もしも”では絶対にない。“いつになるか”(が焦点)なのだ」と言い切った。
それでは、10年以内に兆候が見つかるはずの地球外生命体は人類にとっての敵なのか、それとも味方なのか。ストファンさんはこの点について、ぬか喜びは禁物だと指摘している。
「私たちが話をしているのは、リトルグリーンメン(ディズニー映画『トイ・ストーリー』に出てくる目玉が3つの宇宙人)のことじゃないの。私たちが話題にしているのは、現時点では、ごく微小な微生物のことなのよ」
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