ファストフード:世界同時 賃上げ1500円アピール
毎日新聞 2015年04月15日 19時45分(最終更新 04月15日 21時23分)
ファストフード店などで働く人の賃金アップを求める世界的な取り組み「ファストフード世界同時アクション」に合わせ、東京・渋谷など24都道府県30都市で15日、アルバイトの若者らが時給1500円の実現を訴えるアピール行動をした。
米国のファストフード労働者らが2012年にストライキを実施したのがきっかけ。労組やNGOなどが支援し、最低賃金として15ドルを求めるキャンペーンになった。14年に本格的に世界同時アクションを呼びかけ、36カ国96都市に広がった。
東京では個人加盟の労働組合が中心となって実行委員会を結成。この日、渋谷のマクドナルドの店舗前では約50人が「時給1500円が常識」「働き過ぎはもう終わりだ」などと書かれたプラカードを掲げて賃金引き上げをアピールした。総菜屋でアルバイトをしながら求職中という藤川理恵さん(23)は「時給は最低賃金より2円高いだけの890円で、とても生活できない。希望の持てる賃金がほしい」と話した。
実行委によると、ファストフード店の時給は東京都心部でも950円から1000円前後で、フルタイムで働いても年収は200万円に満たない。事務局の河添誠さんは「時給1500円はまともな暮らしのための世界的要求だ」と話している。【東海林智】