「報道倫理の上からも大きな問題があると考えている」。NHKの冷水仁彦報道局長と、坂本忠宣報道局編集主幹らは8日午後4時から東京・渋谷の放送センターで事情を説明し、苦渋の表情で謝罪した。
男性記者の氏名や入社年次などは明らかにせず、冷水局長は「事実関係を調べたうえで、厳正に対処する」と述べるにとどめた。事案発覚の経緯や送信相手の詳細については「申し上げられない」と繰り返した。
過去のインサイダー取引をめぐる不祥事の教訓が生かされていないのではとの質問について、冷水氏は「コンプライアンスの推進に取り組んできたが、足りない部分があったと残念に思っている」と述べた。
NHK、コンプライアンス