ども!ともぞうです。
今年1月に新しい音楽配信サービスを始めるために音楽データ解析会社を買収したばかりのAppleですが、今度はカメラ技術を開発する会社を買収したとのニュースが入ってきました。
9to5Macによると、今回Appleが買収したとされる企業は、カメラモジュールの開発を行っている「LinX Computational Imaging Ltd」という会社。その買収額はなんと約24億円なんだとか。
Appleが買収するまでに至ったこの会社の開発していたカメラは、どんなものなのか詳しく解説します!
複数レンズで後からピント変更や顔認証まで
今回Appleが買収したと伝えられている「LinX Computational Imaging Ltd」は、複数レンズが特徴的なカメラモジュールを開発している会社。
こちらが昨年この企業が公開した複数レンズを備えているカメラモジュール。レンズが2つのタイプから4つのものまで色々なタイプが用意されています。
このカメラモジュールの最大の特徴はその厚さ。なんと標準的なモバイルデバイス用のものと比べて半分の厚みなんだとか。これで不評だった背面カメラの出っ張りも解消されるかもしれません。
それに加え複数のレンズを使うことで、1眼レフに匹敵する高精細で色彩豊かな写真を撮れるそう。
その秘密は複数のレンズにあり、写真を撮影する際に複数のレンズを用いてカメラとの距離を測定することで、内部的に三次元的なマップを作成するところにあるんです。
※イメージ図 Photo by archiform3d.com
そのデータは複数レンズから取得した画像合成の際に使われ、1つのカメラモジュールでは得ることの出来なかった高画質な写真が撮れるというわけなんです。
実際に比較した画像があるので見てみると、遠目ではあまり差はありませんが、
Photo by 9to5Mac
拡大するとLinXのカメラで撮影した写真は、しっかりとディテールを捉えてます。
Photo by 9to5Mac
iPhone 5は800万画素、Galaxy s4は1320万画素、LinXは3レンズの800万画素なのですが、写真を見るともう画素数だけが全てではないということがよく分かりますね。
LinXによるとこのように複数レンズを使うことで写真が綺麗に撮れるだけではなく、取得した三次元マップを用いる事で撮影後にピントを調整したり、
Photo by HTC One (M8)
生体3D顔認証も実現できるんだとか。顔認証に関しては以前、Appleが特許を取得したとお伝えしていましたがこれで現実的な話になってきましたよ。
また、取得した三次元マップから対象物との距離や大きさを計測したり、3Dモデリングすることもできるそうで複数レンズの恩恵は高画質だけにとどまらない予感です。
※イメージ図
以前、iPhoneにデュアルレンズが採用されると噂されていましたが、今回の買収によって現実味が増してきてたと言えます。
iPhone 5からiPhone6にかけてはあまり大きな進化のなかったカメラですが、次期iPhoneのカメラの進化には期待ができそうですよ!
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